19日に行われた格闘技『THE MATCH 2022』(東京ドーム)で、那須川天心(23)との“運命の一戦”で判定負けした武尊(30)が27日、都内で会見を行い、格闘家としての活動を休養することを発表した。
武尊はこれまで、「1回でも負けたら引退」を宣言しながらすべての試合に勝利し続け、念願だった天心戦を実現させた。この試合に向けて「人生を懸けて戦う」と意気込んでリングに立ったが、1ラウンドに天心の左フックでダウンし、3ラウンド判定で敗退。試合後の会見では天心に感謝の言葉を伝え、「僕を信じてついてきてくれたファンの人たちだったりK-1ファイターだったり、チームの人たちだったり、本当に心から申し訳ないと思っています」と語った。
プロファイターとして10年以上のキャリアがあるが、激しいファイトスタイルで常にケガとの戦いだった。敗戦直後は「すぐにリベンジしたい」と考えたが、多くのファンからの「一生応援していく」という多数の声を受けて、「一度、歩みを止める」と前向きな決断として休養することを発表。「心と体のコンディションを整えて、新しいチャレンジをしたい」と打ち明けた。
ケガについては、公表しているこぶし以外にも数年前から腰の「分離すべり症」に苦しみ、一時期は普通に運動も寝ることもできないほどの痛みがあったと告白。さらに「公表するか悩んだのですが」と前置きしながら、精神科に通いパニック障害とうつ病と診断されていたことも明かし、「知らず知らずに心が壊れていった」と振り返った。
5万6339人の観客を集めた歴史に残る格闘技イベントのメインで行われたこの試合は、1ラウンド終盤で天心が左フックで武尊からダウンを奪い、3ラウンドを戦い抜き天心がジャッジ5人の支持を集めて判定勝利。武尊も勝者を称えると、お互いに涙を浮かべながら声をかけあった。
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