
「キム委員長立ち会いで長距離放射砲などの発射訓練」北朝鮮
2019年5月5日 12時25分
北朝鮮の国営メディアは5日、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、「大口径の長距離放射砲と戦術誘導兵器」の発射訓練を4日行ったと伝えました。韓国軍は、北朝鮮が公開した写真などを基に兵器の種類など詳しい分析を進めています。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビなどは5日、キム委員長の立ち会いのもと、日本海上で「大口径の長距離放射砲と戦術誘導兵器」の発射訓練を4日に行ったと伝えました。
訓練の様子を写した写真も放送・掲載され、キム委員長が双眼鏡を使って視察する姿とともに複数の種類の兵器が写っています。
このうちオレンジ色の炎を上げて打ち上げられる飛しょう体は、移動式の発射台を使っていることが確認できます。
飛しょう体が岩に向かって飛行し、命中する瞬間をとらえたものもあり、詳しい説明はありませんが「戦術誘導兵器」とみられ、正確に目標を攻撃できることをアピールしているものとみられます。
また「長距離放射砲」は多連装型のロケット砲とみられ、上空に向けて次々と発射される様子も確認できます。
キム委員長は「人民軍将兵の強力な力によってのみ、真の平和と安全が保障されることを肝に銘じて、いかなる勢力による脅威と侵略からも国の自主権と経済的な自立を守らなければならない」と述べ、軍を重視する姿勢を強調しました。
また訓練は予告なしに行われ、キム委員長は「どのような状況にも迅速に対処できる能力を持っている」と述べ、訓練が成功したことを高く評価したということです。
韓国軍によりますと、北朝鮮は4日午前、東部のウォンサン(元山)付近から北東に向けて短距離の飛しょう体を数発発射していて、北朝鮮の発表はこのことを指しているとみられます。
訓練に使われたとされる複数の兵器の写真のうち、移動式の発射台から打ち上げられた飛しょう体について、韓国のメディアはロシアの地対地弾道ミサイルに似ているとする専門家の見方を伝えています。
飛しょう体が弾道ミサイルだった場合、北朝鮮に弾道ミサイルの発射を禁じた国連の制裁決議に違反する可能性があり、韓国軍は北朝鮮が公開した写真などを基に、訓練で使われた兵器の種類など詳しい分析を進めています。
北国営テレビも発射訓練放送
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビも、日本時間の5日午前9時すぎから、4日にキム委員長の立ち会いのもと、「大口径の長距離放射砲と戦術誘導兵器」の発射訓練を行ったと伝えました。
訓練の様子を写した写真が放送され、キム委員長が双眼鏡を使って視察する中、オレンジ色の炎を上げながら移動式の発射台から飛しょう体が打ち上げられ、岩に向かって飛行したあと命中する瞬間などが写っています。
岩に命中した飛しょう体がどのような兵器か詳しく説明していませんが、「戦術誘導兵器」とみられ、正確に目標を攻撃できることをアピールするねらいがあるものとみられます。
また「長距離放射砲」は多連装型のロケット砲とみられ、上空に向けて次々と発射される様子も放送されました。
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