韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は６日、戦没者らを追悼する式典で演説し、５日の北朝鮮によるミサイル発射について強く非難しました。
韓国尹錫悦大統領「北朝鮮の核・ミサイルの脅威が巧妙化している。昨日も多様な弾道ミサイルを発射した。北朝鮮の核・ミサイル計画は、朝鮮半島だけでなく、北東アジアや世界の平和を脅かすレベルにまで達している」「いかなる挑発にも断固として厳しく対応する」
北朝鮮は５日、８発の短距離弾道ミサイルを発射していて、アメリカ軍と韓国軍は６日早朝に対抗措置として、合わせて８発の戦術地対地ミサイル「ＡＴＡＣＭＳ（エイタクムス）」を日本海に向けて発射したと韓国の聯合ニュースは伝えています。韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が多数の場所からミサイルを発射しても、「発射地点や指揮拠点などを直ちに精密攻撃できる能力と態勢を備えていることを示した」と強調したほか、アメリカのインド太平洋軍は「迅速な対応能力」を示すための発射だと説明しています。一方、北朝鮮の国営メディアは６日朝の時点で、５日の短距離弾道ミサイル発射について触れていません。５月４日以降、５回連続で発射を公表しておらず、開発能力を誇示するため発射を公表してきた従来の方針が変わった可能性があります。
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