日本赤軍 重信房子元幹部が約22年ぶりに出所 謝罪も「テロリストではない」(2022年5月28日)

 日本赤軍の重信房子元最高幹部(76)が28日朝、懲役20年の刑期を満了して出所しました。過去のテロ事件については謝罪する一方で、「自分がテロリストだと考えたことはない」などとする文書を公表しました。

 車を降りて支援者にあいさつをした重信元最高幹部。現場には報道陣や警察官のほか、右翼団体の街宣車が激しい罵声を浴びせるなど騒然とした雰囲気になりました。

 日本赤軍・重信房子元最高幹部:「おはようございます。わざわざここまで驚かせて驚いています」

 かつて国際テロの「魔女」とも呼ばれたテロ組織「日本赤軍」の重信元最高幹部。28日朝、約22年ぶりに出所しました。

 日本赤軍・重信房子元最高幹部:「生きて出てきたなという感じが強くあります。自分たちの戦闘を第一にしたことによって、見ず知らずの無辜(むこ)の人たちに対しても被害を与えたことがありました。そのことについては古い時代とは言え、この機会におわびします」

 出所に合わせて手記も公表。武装闘争路線が間違っていたことを認めました。

 手記では「私が自分が『テロリスト』と考えたことはありません」とも記しています。

 学生運動が高揚した時代、重信元最高幹部は世界革命を遂行するために25歳でレバノンに渡り、日本赤軍を創設。

 日本赤軍・重信房子元最高幹部:「どういうふうに敵権力に対して闘いきれるのかということが重要な問題だと思う」

 日本赤軍はイスラエル・テルアビブの国際空港で銃を乱射し、約100人を死傷させた事件など世界を震撼(しんかん)させる数々の国際テロ事件を起こしています。

 22年前に潜伏先の大阪府で逮捕された後、笑顔で親指を立てるポーズを見せた重信元最高幹部は1974年、オランダ・ハーグで起きたフランス大使館を武装占拠した事件で殺人未遂などの罪が確定。今月28日朝に懲役20年の刑期を満了し、出所しました。

 日本赤軍・重信房子元最高幹部:「(Q.メイさん(長女)とどんなことを話された?)涙で言葉が出ませんでした」

 大谷恭子弁護士:「メイちゃん泣いて抱き合いました。それだけ報告します」

 日本赤軍・重信房子元最高幹部:「メイがくれたハッタかぶります」

 服役中にガンの手術を4回受けた重信元最高幹部。出所前に再びポリープが見つかり、治療にあたるということです。

 日本赤軍・重信房子元最高幹部:「天命として、これからも新しい道で反省したこと、それから好奇心を持って、もっともっと生きていきたいと思います」

 重信元最高幹部は日本赤軍の解散を宣言していますが、現在も7人のメンバーが逃亡していることなどから、警察当局では出所後の動向を注視しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事