教員の行き過ぎた指導で生徒が自殺に追い込まれる「指導死」。
7年前、北海道立高校の男子生徒が自殺しました。
11月13日の控訴審判決を前に「真実を知りたい」と裁判を起こし闘ってきた遺族の思いを取材しました。
悠太さん:「正直に言う。全く心当たりがない」
これは7年前、北海道立高校に通っていた当時16歳の悠太さんが友人に送信したメールです。
数分後に悠太さんは地下鉄のホームから飛び降り自ら命を絶ちました。
悠太さんの姉:「自分がいないほうがいいと思わせるようなものは教育だとは思えない」
悠太さんが自殺したのは部活動顧問の指導が原因だとして、学校側に訴えを起こしている遺族。4年にわたって闘ってきた遺族は、教育現場が変わるような判断を司法に求めています。
熱心にトランペットの練習に励んでいた悠太さん。
悠太さんの姉:「(マーチングの)衣装合わせでかっこいい!と話していた」
悠太さんは2013年3月、自ら命を絶ちました。
訴状などによりますと、悠太さんは札幌の北海道立高校に通い吹奏楽部に所属していましたが、部員同士でトラブルになりました。
それがきっかけで顧問の男性教師の一方的な叱責を受け、翌日地下鉄のホームから飛び降り、自殺。
遺族が北海道を相手取り2016年に裁判を起こしましたが、2019年4月の判決では「指導に問題はなかった」として、学校側の責任は認められませんでした。
悠太さんの母:「どこが教育、指導として正しいんだろうといまだ疑問」
遺族は不服として控訴。11月13日、札幌高裁で判決が言い渡されます。
悠太さんの姉:「教師がなんでも正しいという世界で安心して通える子どもはいない。裁判所にはきちんと判断してほしい」
「指導死」が繰り返されないような判決を遺族は願っています。
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