
第93期ヒューリック杯棋聖戦は、永瀬拓矢王座が藤井聡太棋聖への挑戦権を獲得した。両者のタイトル戦は今回が初めて。藤井は3連覇、永瀬は初の棋聖位と二冠返り咲きを目指す。
五番勝負の第1局は6月3日(金)、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われる。
本局の立会人は小林健二九段、記録係は折田翔吾四段。産経新聞の観戦記は東和男八段が執筆する。
対局開始は9時で、持ち時間は各4時間。振り駒で決定する。昼食休憩は12時から13時まで。おやつは10時と15時に用意される。
対局当日、洲本市は朝は快晴で、日中の最高気温は29度との予報。暑い一日になりそうだ。
8時39分、先に永瀬が入室した。黒のスーツ姿。着席してポーチから私物を次々と取り出し、盆の横に置いていく。そして目を閉じ、深い瞑想に入った。
8時47分、和服姿の藤井が入室した。濃紺の羽織に深緑の袴。
上座に着くと信玄袋から扇子を取り出す。そして私物を整理したあと、深く一礼し、駒箱に手を伸ばした。
駒を並べ終えたあと、折田四段が白布を広げて振り駒を行う。結果は歩が3枚、第1局は藤井の先手に決まった。
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