挑戦者決定戦で、渡辺名人に番勝負以外で初勝利を挙げたことは意義のある1勝だった。藤井棋聖との五番勝負でもその自信を良い方に変えていけたらプラスになるかな、と思います。
藤井棋聖はタイトル戦負けなしで、厳しい戦いになるのは間違いない。藤井棋聖と一番多く将棋を指しているのは自分だと思っている。その成果を発揮できるような将棋を指したい。
絵に描いたような王道の将棋を指す藤井棋聖は、相手が何をやってきてもその場で考えて対応する横綱将棋。それを棋士になりたての頃から変わらずに続けていて、力がついてきた。
自分は「負けない将棋」と言われますが、むしろ攻め将棋だと思います。将棋ソフトを使う時間は多くても半分程度ですね。対人間で指すことの方がよいことだと思い、実戦で一生懸命、汗を流して考えたことが大事だと感じています。
藤井棋聖は序盤・中盤に非常に精通し、後手番もかなり得意にされている。五番勝負ではスコアに差がつくとかなり厳しくなるので、早い段階で1勝を挙げ、勝負する形に持ち込みたい。しがみついて離されずについていけるかどうかが重要になると思います。
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