まるで、超大作の映画が始まるかのよう。凝りすぎのPR動画です。
「青谷弥生人の面影を伝える人々が全国から・・・」
「今、青谷の地に集結する」
鳥取県が弥生人のそっくりさんナンバー1を決めようとしています。
でもどうしてこんなことを始めたのでしょうか?
鳥取市内にある青谷上寺地遺跡。
出土品の保存状態が群を抜いて良いことで知られる弥生時代後期の遺跡です。
ここで発掘された頭がい骨をもとに当時の男性の顔を復元。
その顔を去年10月に公開するとたちまち大反響を呼びました。
「『その辺にいそうな顔』というのが多くの人の感想だったと思うんですけども/
この顔だったらそっくりな人が日本全国にいらっしゃるんじゃないかと
いうことでそっくりさんを募集したわけなんですけども/」
というわけで、弥生人のそっくりさんに名乗りを上げた215人のうち、
最終候補に残っているのがこの10人なのです。審査にはAIも使われました。
ちなみに、復元した弥生人の「名前」も同時募集。
こちらはすでに「青谷上寺朗」と決まっています。
その「名前」と「そっくりさん」への応募数は合わせて841件。 「や・よ・い」件。
できすぎた話だと、これも話題になりました。
「絶対これ作為的だろうと突っ込まれるが
全然そういうことはなくて、ふたを開けてみたら ということで/」
さあ、どの人が弥生人に一番似ているでしょうか?街の人は・・・
Qお母さんは上の人?
「目のへんとかがちょっと(似ている)」
「この人です
髪の毛とひげと目かな」
「僕医師なんですけど骨格的にはこの人
「私はこれ」
「どっちかやと思います」
10人以上に聞いてみたところ、ざっと8割の人がこの男性を選びました。
街の人から多くの支持を受けた有力候補は
いったいどんな人なのでしょうか?
「よろしくお願いします」
あれ、写真とはだいぶ違うような…
大阪・柏原市に住む会社員
吉田昌弘さん。35歳。
弥生人というより、
令和のイケメンパパです。
ではこの吉田さんがいったいどんな風に
変わるのでしょうか?
「今年1回も髪切っていない」
こだわり①、
髪の毛を伸ばし続ける。
これまでは
かつらの力を借りて似せていましたが、
本番は地毛で挑むということです。
妻の志帆さんにも手伝ってもらい、
「青谷上寺朗」に
極限まで似せていきます。
Qひげもそのために?
「そうです、営業マンらしからぬ風貌になっているんで。会社にも『すいません』と言っている」
こだわり②
会社に断りを入れて、鬚も生やす。
コンテストの出場することを伝えている
得意先の評判は上々だそうです。
最後に眉毛を整えて完成。
なんということでしょう。
メイク時間、およそ5分で
イケメン営業マンが弥生人に大変身です。
その弥生人、
いや、夫を間近で見てきた妻は…
「恥ずかしい、恥ずかしいなと」
吉田さん「旦那が恥ずかしいと」
「当日もメイクと髪の毛のセットを手伝うので頑張って下さい/グランプリ獲れるよう応援しています」
友達に勧められて今回応募した吉田さん。
「復元されたっていうのがニュースになった時に、友達からすぐに『アレ、吉田おるやんって』いう(メッセージが来た)/僕も見て
似てるなっていう話しをしてたんです」
「しばらくしてからグランプリそっくりさん募集しますっていうのであったんで」
しかし、弥生人に‘より完璧に近づく’にはある弱点を克服しないといけなかったのです
「元々ぽっちゃりしてきてたんで
それで選ばれた時に当日までに弥生人って太ってはないやろうって思って」
こだわり③
肉体改造。当時の人はもっと痩せていると思った吉田さんは、筋トレをし、およそ4か月で5キロ減量しました。
「せっかく10名には選ばれたからにはね、
グランプリとれたらって思ってるんで、もちろん周りの方とか似てる方ばっかりなんですけれども、その中でも自分が一番になれるように頑張ります」
妻「(笑う)大丈夫です」
Qあまりこの顔で見られたくない?
吉田「あまり直視してもらえない…」
妻「あまり慣れていないですね(笑)」
グランプリは誰の手にー
決戦は今週末28日、土曜日です。
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