「総理は決断が嫌い」岸田政権看板政策「アベノミクスと同じだ」野党追及 予算委集中審議|TBS NEWS DIG

閉会まで2週間と迫る中、国会では衆議院予算委員会の集中審議が行われていて、岸田内閣の経済対策などをめぐり最後の論戦が続けられています。

立憲民主党の泉代表は、岸田内閣の看板政策「新しい資本主義」が安倍政権の経済政策「アベノミクス」と同じではないかと岸田総理に迫りました。

立憲民主党 泉 健太 代表
「アベノミクス3本の矢、一字一句同じであります。総理が今回出されたものはアベノミクスと呼びますか呼びませんか」

岸田文雄 総理
「私の経済政策は新しい資本主義と申し上げております。アベノミクスとは呼んでおりません」

立憲民主党 泉 健太 代表
「問題が出されたら、みんなアベノミクスって答えるんじゃないですか。総理これアベノミクスじゃないですか、アベノミクスの堅持だとちゃんと言うべきじゃないですか」

岸田文雄 総理
「全く異なると思っています。マクロ経済政策は維持しながらも経済の全体像について示させていただいております」

岸田総理は「基本的なマクロ経済政策を維持するので同じことが書かれているのは当たり前だ」と反論しました。

また野党側は、岸田総理が答弁で「検討」という言葉を連発することを問題視。

立憲民主党 山岸一生 衆院議員
「一目瞭然なんですね。2年前の安倍(元)総理、『検討』143回。去年、菅(前)総理126回、今年、岸田総理はなんと204回。一方で『決断』が岸田政権はわずか7回、総理、決断はお嫌いですか」

岸田文雄 総理
「決断を言葉を使った数と決断をした数、これは別物であるということはご理解いただきたいと思います」

岸田総理は、水際対策の緩和やウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁措置などの例をあげ「様々な課題について絶えず決断を続けてきた」と反論しました。

審議を終え野党側は・・・

立憲民主党 泉 健太 代表
「改めて今日の岸田総理の姿勢は不信任に値するなということをより強く感じました」

立憲民主党の泉代表は、「具体策のない今の経済運営、そして国民生活を任せられない答弁だった」と批判し、内閣不信任案の提出について検討する考えを改めて示しました。

国会閉会まで残り2週間。与野党最後の駆け引きが激しさを増しています。

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