コロナ対策としてこれまですすめられてきた、マスクの着用。厚生労働省の専門家組織のメンバーらが、屋外と、子どものマスク着用について、19日、新たな見解を示しました。今後、“マスクが不要”になる場面はどんな時なのか？一方、引き続き“マスク着用”が求められる場面も。専門家らが示した見解について解説します。
■「“マスク不要”の場面も、 一方“引き続き必要”場面も」専門家の提案は？
ホラン千秋キャスター：
ウィズコロナを考えていく上で、マスクを一体いつまでどこですればいいのか最近議論になっています。どうしていくかを政府はこれから発表することになりますが、専門家の皆さんは「こういったところではマスク外していいのではないか、逆に着用を続けた方がいいのではないか」という提案をしています。具体的に見ていきましょう。
【着用することが必ずしも必要ない場面】
・距離が十分に確保できる (公園での散歩・ランニングなど)
・自転車の移動など
・距離が十分ではないが、周囲で会話が少ない場合
・一緒に過ごすことが多い間柄
【着用することが引き続き求められる場面】
・公共交通機関での通勤や通学（バスや電車など）
・屋外でも人混みや会話をする場合
・熱やせきなどの症状がある際のやむをえない外出
子どものマスクをどう考えたらいいのかというのが大変議論になっています。2歳以上の未就学児に関しては、無理に着用を求めないということです。マスクの着用が推奨されている小学校ではどうなのか。
【小学生のマスクが不要な場面】
・屋外の体育の授業（グラウンドやプール）
・屋外での休憩時間の運動遊び（密にならない鬼ごっこなど）
・熱中症リスクの高い登下校(十分な距離を確保して会話を控える)
【小学生のマスク着用等指導が必要な場面】
・公共交通機関
皆さんはマスクについてどう考えているのかというアンケートを見ていきましょう。
【コロナ終息後 マスクを外す？】
・やめたい...36%
・続けたい...40%
（わからない...24%）
マスクについては「顔パンツ」という表現も生まれました。これはマスクを外すことに抵抗を感じる下着になぞらえた表現なんです。この気持ちがわかりますと答えた方、ややわかると答えた方、合わせて4割を超えているんです。わからないあまりわからないと答えた方と比べると多いという結果になりました。特に10代の女性に共感度が高いということです。
井上貴博キャスター：
アンケートではマスクを外したいという方が7割もあって、これは年代とか抱えているリスクによって千差万別ですけど、外せる環境で外したい方が、外せるようになるといいなとは思いますね。
牧嶋博子 TBS報道局解説委員：
暑い炎天下で工事現場で働いていたり、あるいは宅急便を運ぶ人たちは、別にそんなに会話がない中でもやっぱり目を気にして、炎天下の中マスクをして働かざるをえなかったような人たちにとっては「マスクを本当に外してもいい」「会話がなければ外してもいい」という形になったのは良かったなと思います。
私は花粉症なので、1年のうち3か月間ぐらいはコロナでなくてもマスクをしている場合もあるので、いろいろな形でマスクをし続ける人はいるだろうなと思いますね。
井上キャスター：
時々自己矛盾で友人と飲食店で食事していて、食事して会話するときはマスク外してるのにトイレに立つとマスクつけて行ってる自分がいます。結局マスクって何のためにやっているんだろうと思います。
牧嶋 解説委員：
それはもう完全に人の目を気にしてるようになっていますね。あとはお化粧するときに鼻より上だけ化粧すればよかったんですよ。眉毛を描いて目をパッチリさせれば良くて、口紅を塗るということが本当に少なくなっていたんですけど、口紅をまた消費してきちんとお化粧しなくちゃいけないのかなと思います。
■ワクチン 5月25日から4回目接種開始 3回目接種率は56.8%
ホランキャスター：
マスクだけではありません、今後のワクチンについてです。
4回目の接種に関して5月25日に発表がありました。対象は「3回目の接種から5か月が経過した人で、60歳以上の方、そして18歳以上で基礎疾患を持つ人、そして重症化リスクのある方」どのように皆さんに接種券を配るかなどは自治体によって違いますので、皆さん調べていただけるといいかもしれません。
海外の研究を基に厚労省が4回目の接種後の主な副反応を発表しました。
【4回目接種後の主な副反応】
疼痛...78.8%
けん怠感...33.2%
筋肉痛...24.5%
頭痛...21.5%
関節痛...8.4%
37.5度以上の発熱...6.6%
井上キャスター：
これまではどちらかというとワクチンを「皆さん、一律に打てる方は打ちましょう」という流れでしたけど、これからはそれぞれのリスクに応じて、高いリスクの方をいかにして守るのかという考え方になるんだろうと思います。
牧嶋 解説委員：
基礎疾患を持つ人で4回目を打ちたいという人は、自治体によって受付の仕方が違…（https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220520-6019185）
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