逮捕された田口翔容疑者(24)の小学校・中学校の同級生に話を聞きました。田口容疑者は「パチンコ」「競輪」など、ギャンブルが好きだったということです。
■24歳男を逮捕・・・同級生「お金の執着すごい」
18日午後8時43分に逮捕された田口容疑者。逮捕容疑は、電子計算機使用詐欺の疑いです。
振り込め詐欺事件などでよく使われる罪名で、田口容疑者は山口県阿武町が誤って4630万円を振り込んだことを知りながら、自分の口座から決済代行業者の口座に振り込み、不法に利益を得た疑いが持たれています。
調べに対して、容疑を認めているという田口容疑者。
田口容疑者(弁護士の会見から):「お金を使ってしまったことは、大変申し訳なく思っています。少しずつ返していきたいと思います」
これまで、返還を拒んできた田口容疑者。18日、突如、返済の意向が明らかになりました。この表明を受け、阿武町の花田憲彦町長は、返金の意向を「喜びたい」としたうえで、何より「真実を知りたい」と話しました。
阿武町・花田憲彦町長:「私としては、その言葉については素直に喜びたい。ただ、すでに裁判に入っており、今一番大事なことは、その裁判のなかで、事実を、お金の流れとか、どこでどう使ったとかということを、包み隠さず真実を語って頂くことが、一番大事なことではないかなと、私は思います」
「オンラインカジノに全額使った」と、関係者に説明している田口容疑者。周辺を取材すると、田口容疑者のこんな一面が見えてきました。
田口容疑者の同級生:「パチンコと競輪。同級生の子(の話)なんですけど、『競輪良いよ』と言ったら、すごい食い付いてきて。それで、お金すったりというのはあったみたいです。お金の執着、すごいと思います。お金ないと思うんで彼も、遊んでばっかなんで。友達からお金を借りてたとか」
田口容疑者を知る人:「結構、ヤンチャな感じというか、ちょっと怖いお兄ちゃんだな。近付きにくいというか、ヒップホップ・レゲエ系とか、長い髪を後ろにくくっている感じ。よく、タバコを外で吸っているのを見掛ける方もいます」
■出金34回 10日で消えた4630万円・・・残金6万円
18日、明らかとなった田口容疑者の銀行口座の出入金記録です。
誤振込前の元々の口座残高は、665円。それが先月8日、町から本来の給付金と、さらに誤って4630万円が振り込まれ、残高は4640万665円となりました。
この日のうちに誤振込に気付いた町は、田口容疑者のもとを訪れ、一緒に銀行へと向かいましたが、到着した矢先、田口容疑者は「やはり、きょうは手続きしない。後日、公文書を郵送してほしい」と、返還を拒否しました。
しかし、その日のうちに、67万8967円のデビット決済が行なわれています。
田口容疑者の代理人弁護士:「(Q.デビット決済はカジノ関連で使った?)そうそうそう」
他にも、口座からはA社、L社、M社へと振り込まれていますが、代理人弁護士によると、いずれもカジノ決済の代行会社だといいます。
誤振り込みがあって2日後の先月10日は、3度にわたり261万7493円の出金。翌11日は、A社へ6度振りこみ、手数料を含めて、およそ787万円をネットカジノにつぎ込んだとみられます。
その後も連日、カジノ決済の代行会社へと振り込まれていき、田口容疑者の口座の金はみるみるうちに減っていきます。
そして、先月18日には、残高が6万8743円となってしまいました。
誤振り込みがあった日から10日余りで、4633万1922円が口座から消え、そのうちA社が最も多く、27度の振り込みで総額はおよそ3600万円に上っています。
■田口容疑者・・・警察の取り調べに「間違いない」
そして18日、返済の意向を示した矢先に、田口容疑者は逮捕されました。
田口容疑者の代理人弁護士:「本人は『お金を使ってしまったことは、大変申し訳なく思っている。少しずつでも返していきたいと思っています』と言っています」
警察当局関係者によると、複数回聴取に応じていたものの、逃走や証拠隠滅の恐れ、さらに、お金を使ってしまっている犯罪の悪質性も考慮して、逮捕に踏み切ったということです。
田口容疑者は警察の取り調べに「間違いない」と、容疑を認めているといいます。
逮捕される前、代理人弁護士はこう話していました。
田口容疑者の代理人弁護士:「(Q.カジノのコインで残っていたりとかは)『ない』って言ってるからね。株とか何とかだったら、絶対何か残っているけど、丁半博打(ばくち)みたいなやつだったらね、消えててもおかしくないかな・・・」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年5月19日放送分より)
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