がんばれ元気

がんばれ元気, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=300096 / CC BY SA 3.0

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がんばれ元気

『がんばれ元気』(がんばれげんき)は、小山ゆうによる日本の漫画。ボクシングを題材にしている。

1976年から1981年にかけて『週刊少年サンデー』(小学館)に連載された。単行本は、小学館少年サンデーコミックスより全28巻、ワイド版が全12巻刊行されている。第22回小学館漫画賞少年少女部門受賞作品。

『あしたのジョー』(原作:高森朝雄・作画:ちばてつや)と並んでボクシング漫画の名作に挙げられる作品である。劇画調の迫力のある試合描写や、主人公を取り巻く人々の人間ドラマは本作の見どころとなっている。

かつて『あしたのジョー』に感銘を受けた小山ゆうが、戦いの中で成長する物語を描きたいとして、これまで執筆した作品に用いていたギャグは一切使わずに連載を開始した。歴史的大ヒット作となった『あしたのジョー』を意識するなど、既存のスポ根ものの図式を忠実に踏まえつつも、アウトローの魅力をふんだんに盛り込んだ『ジョー』とは異なり、「明るさや優しさがあり、真面目」な主人公像や、「貧乏な家庭に育ち幼くして両親を失うが、裕福な母方の祖父母に引き取られ不自由のない生活を送る」といった境遇を描ききり、ボクシング漫画における新機軸を打ち出した。

作者は本作について、『あしたのジョー』とは全て逆の物語にしようと考えて執筆したことを語っている。その象徴として、主人公・堀口元気の師匠にあたる父・シャーク堀口が、『あしたのジョー』における丹下段平や『巨人の星』における星一徹のように、自らの果たせなかった夢を弟子に託そうとしない点が挙げられる。

漫画評論家の米沢嘉博は、『あしたのジョー』で死を描くまでにエスカレートしたスポ根路線のスポーツ漫画が、1970年代も後半になると再びかつての明るく元気なスポーツを描くようになったとし、その例として『がんばれ元気』を挙げている。同じく漫画評論家の村上知彦も、ヒロイックさやドラマチックさをなるべく描かない等身大の少年による日常的な作品として本作を挙げた。また、ボクシング解説者の郡司信夫は、本作の試合場面描写のリアリティについて「ルールを守った正しい打ち方でルール違反はひとつもありません。違反なしにボクシングの技術を描くことは大変難しいことです」と評している。

これに対して漫画研究家の岩下朋世は、主人公の競技に挑む動機づけが必ずしも「父の復讐」ではない点から、米沢が唱える「健全さと明るさ」という評価に一部同意している。その一方で「暗さ、情念、生死をかけた戦い」という点については、連載終了から30年近くを経た2010年代の視点から見れば、主人公およびそのライバルたちの背負った人生も十分に壮絶なものだとして、米沢の評価に異を唱えている。岩下は本作品について「梶原一騎的なスポ根のアンチを模索する中で、むしろそこで描かれていた主題をより鈍化した物語構造を手に入れた」と指摘している。

また、漫画評論家のさやわかは本作について、貧困と密接に結びつけられた『あしたのジョー』の精神性を否定する構造とはなっているものの、シャーク堀口の死に至る経緯に象徴されるドラマ的演出、「山籠りをして熊と格闘」や「突如として超人的に覚醒」といったファンタジックな要素は残されていたとしている。が、「少年サンデーの作品らしく、非アウトローを標榜して人気作品となることには見事成功した」とし、本作が打ち出した「主人公が近親者の死を乗り越えて努力し、一代記の形で夢に挑戦する」といった物語展開は、サンデー誌上に掲載された『タッチ』(あだち充)や『MAJOR』(満田拓也)などのスポーツ漫画に踏襲されたと指摘している。

5歳になる堀口元気は、ドサ回りのボクサーであり父のシャーク堀口と共に、各地を転々としながら生活を送っている。そんなある日、父のプロボクサー復帰が決定。慣れないフェザー級での試合ながら連勝を飾るが、天才ボクサー・関拳児との死闘の末、帰らぬ人となってしまう。やがて時が経ち、世界チャンピオンとなった関は、不敗の王者としてボクシング界に君臨する。一方、元気は母方の祖父母に引き取られ、田舎で何ひとつ不自由のない生活を送っていたが、志半ばで倒れた父の夢を実現するため、密かに練習に取り組む。元ボクサーの三島栄司、恩師の芦川悠子らの支えもあり成長を遂げた元…

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