「プーチン氏勝てない」 各国要人がウクライナ訪問し“ロシア包囲”へ(2022年5月9日)

 ウクライナではロシアの戦勝パレードに対して冷めた目で見ています。一方で各国はウクライナへの連帯を示し、いわば“ロシア包囲網”を一層、固めています。

 ウクライナ国民:「(Q.戦勝記念日“プーチン大統領演説”について)ナチスに勝利したのはロシアだけではありません。他の国も貢献していたんです」

 戦勝記念日前にもロシア軍が攻撃の手を緩めることはありませんでした。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシアによるルハンシク州への空爆で約60人が殺害されました。彼らは銃撃から学校で隠れていた民間人でした。これは学校を直接狙った空爆です」

 ウクライナ東部のルハンシク州。村の外に避難できなかった人たちが唯一、身を寄せることができた場所への爆弾投下でした。

 パレード終了後、攻撃がさらに激しくなる懸念もあるなか、次々とウクライナ入った各国要人。

 ジル大統領夫人:「アメリカ国民はウクライナの味方です」

 アメリカ、バイデン大統領のジル夫人は事前予告なしでウクライナを電撃訪問。

 ロシア軍の侵攻後、初めて公に姿を見せたゼレンスキー大統領のオレナ夫人と8日、「母の日」に面会しました。

 オレナ大統領夫人:「母の日は私たちにとって非常に象徴的な日です。これほど大事な日に私たちはあなた方の愛とサポートを感じています」

 また、キーウ近郊の激戦地であるイルピンを訪れるなどしたカナダのトルドー首相は追加の軍事支援を発表。

 カナダ、トルドー首相:「軽量装甲車両や重火器類に加え、ドローンカメラ、衛星画像、小火器類、弾薬、さらに地雷除去作業への資金提供も行います」

 地雷の除去に関してはこの日、地雷探知に貢献した兵士や軍用犬のパトローン君への表彰も行われていました。パトローン君はこれまで200以上の地雷を発見しています。

 ところが、その式で意外なハプニングが・・・。

 飼い主である兵士の危機を感じたのか、パトローン君にほえ立てられてしまったトルドー首相。それでも援助を約束してくれました。

 カナダ、トルドー首相:「私にほえた犬にも資金提供はします」

 反ロシアで団結する西側各国。戦勝記念日に“負けた側”のドイツ首相はこう断言します。

 ドイツ、ショルツ首相:「今日のように同盟国らとこれほど一致団結していることはまれです。私は深く確信しています。プーチン大統領は戦争に勝てない」

 ロシア軍が包囲するマリウポリのアゾフスタリ製鉄所では、アゾフ大隊幹部が徹底抗戦の構えを見せています。

 アゾフ大隊副司令官:「ロシア軍は我々の命に関心はなく、降伏は選択肢にない。ロシア軍は我々を生かそうだなんて思っていない」

 さらに、アメリカ政府はロシアへの新たな追加制裁を発表。

 そのなかにはプーチン大統領のプロパガンダに加担しているとして、ロシアの3大放送局を制裁対象に加えました。

 これにより、アメリカ企業による放送機器の販売や広告の仲介も禁止されることになります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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