名門サッカー部を持つ秀岳館高校が5日、会見でコーチからの暴力騒動について謝罪しました。
秀岳館高校男子サッカー部・段原一詞監督:「サッカー部スタッフの暴力行為、そして、その後の私の不適切な言動・対応、深く心よりおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」
熊本県内屈指のサッカー強豪校で起こった騒動。深く頭を下げるのは段原一詞監督です。
始まりは先月20日に拡散したという秀岳館高校サッカー部に関する動画。そこには30代の男性コーチが3年生の部員に殴る蹴るなどの暴行を加える様子が映っていました。
秀岳館高校・白井勇教頭:「動画を見た時に、これはうちの学校ことだろうと。サッカー部寮内であるということが分かった」
この時、学校側は「事実であれば二度と起きないように対応していく」としましたが、その一方で先月22日、サッカー部公式のSNSに暴行を受けた部員による釈明動画が投稿されたのです。
暴行された部員:「学校から帰り、寮の鍵がなかなか開かず感情的になり、コーチを馬鹿にするような発言をしたのが今回の原因です」
また、動画を撮影し拡散させた部員も謝罪しています。
動画を撮影・拡散させた部員:「正直ここまで大きなことになるとは思っていませんでした。たくさんの人たちに迷惑を掛けてしまい申し訳ありませんでした」
自分たちの至らなかった点を認め、コーチに非はなかったと訴えているようにも見えます。本来は顔も名前もはっきりと分かるよう作られていたこの動画。果たして、だれの指示で作られたのでしょうか。
秀岳館高校・白井勇教頭:「(撮影に関しては)監督の方から『こういうポイントで撮りなさい』と。(監督から)『悪いことをしているんじゃないから、マスクも外して名前も言った方がいい』と」
教頭によりますと、生徒たちは監督の指示があったとしていますが・・・。
秀岳館高校男子サッカー部・段原一詞監督:「(Q.このように撮れとか顔を出した方がいいのではという真意は?)話し合いのなかで、そうなりました」
監督は、あくまで生徒との話し合いだったと主張しました。
ただ、気になる点もあります。釈明動画が明らかになった当初、監督は「動画が出た後で知った」とも話していました。
秀岳館高校男子サッカー部・段原一詞監督:「生徒から(釈明動画の)申し出がありましたので、僕があらかじめ知っておいたとなったらいけないと思ってそう回答しました。(生徒の行動を)尊重してきたというのがすべてで、隠したわけではありません」
被害を受けた生徒は、この会見をどう受け止めたのでしょうか。
学校が全生徒を対象にしたアンケートで、軽微なものも含めてサッカー部では38件の暴力行為があったと明らかにされました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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