高岡蒼佑、俳優引退作『CHAIN』 新撰組終焉の象徴“油小路の変”を描く

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 新撰組終焉の象徴と言われる“油小路の変”を通して、幕末の京都、激動の時代をくぐり抜けた武士と庶民の生き様を活写した、オリジナル脚本の時代劇映画『CHAIN/チェイン』が、11/26(金)よりテアトル新宿、12/10より京都シネマにて公開が決定、以降全国順次ロードショーとなる。この度、本作の予告編が完成、3日解禁された。

 本作は、2019年公開の『嵐電』(井浦新 主演/鈴木卓爾監督)、今年公開した『のさりの島』(藤原季節主演/山本起也監督)など、京都芸術大学映画学科の学生とプロが劇場公開映画を作るプロジェクト「北白川派」の第8弾作品。

 幕末の京都を舞台に、近藤勇率いる新撰組と、伊東甲子太郎率いる御陵衛士(ごりょうえじ)が、京都・七条油小路(あぶらのこうじ)で壮絶な抗争を繰り広げた、新撰組終焉の象徴と言われる“油小路の変”の内幕を描く。

 時代劇ではあるが、既存の歴史小説を原作としないオリジナル脚本。時に「過去」と「現代」が交錯し、激動の時代「幕末」を生き抜いた無名の武士や庶民の眼差しを通じて、現代社会を俯瞰しようとする意欲作で、タイトルの『CHAIN/チェイン』は、鎖(チェイン)=時間や場所の連なり、という意味を込めて、幕末という激動の時代を駆け抜けた人々、光と闇をまとう京都という場所、そして、私たちが生きる今を結びつけることができないか、という想いで付けられた。

 主演は本作が映画初主演となる上川周作。京都芸術大学在学中に北白川派作品で演技力を磨き、映画『止められるか、俺たちを』、『劇場』、『あのこは貴族』、NHK連続テレビ小説「まんぷく」や大河ドラマ「西郷どん」などに出演。本作では、新撰組と御陵衛士の抗争に巻き込まれ、歴史的事件の裏で活躍する無名浪士の主人公を熱演している。

 また、本作撮影終了後に俳優引退を表明した高岡蒼佑が、新撰組から離脱し「御陵衛士」を結成する伊東甲子太郎役。その他にも、新撰組の間者(スパイ)として御陵衛士に入る斎藤一役に塩顕治、新撰組副長・土方歳三役に大西信満、新撰組局長・近藤勇役に山本浩司、元新撰組五番隊組長・武田観柳斎役に渋川清彦などが出演している。

 監督は若松プロ出身で『正しく生きる』『愛してよ』の福岡芳穂。脚本は『あゝ、荒野』『宮本から君へ』を手掛けた港岳彦。「5万回斬られた男」と呼ばれ数多くの時代劇で活躍、今年1月に惜しくも逝去した俳優・福本清三の最後の出演作となった。

 予告編は、新撰組と御陵衛士が激しく斬り合うシーンが連なり、「油小路の変」に巻き込まれる庶民たちの姿も映し出される。幕末の京都で、鎖国で長く孤立状態にあった日本を変えるため、様々な主義主張をぶつけ合い血を流し争っていた最中、「国をひっくり返すのではなかったか?」「政情が変わる。我らは波間に揺られる草舟よ」「何のために生きるのか」「生きるに意味などいらぬ」「暗殺だ」「私たちは殺し屋ではない」「その刀でこの国は変わる」「百年も経てば、きっと…」
など、激動の時代を生きた武士や庶民の想いが込められたセリフが印象的に響く。

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