【FX 失敗談】「為替は生き物」だと思い知ったリーマンショックでの大失敗

2022年5月12日 2022年5月12日 6分16秒

hamusoku4

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＊＊＊本編本文＊＊＊

投資手法のひとつとして人気の
「FX（外国為替証拠金取引）」。
ある調査結果による
FXを始めるきっかけの
１位は「貯金・資産を増やすため」
２位は「小遣い稼ぎ、生活費のカバー」、
そして３位は
「面白そう、儲かりそう、簡単そう」という好奇心。
もともとギャンブル好きの多い日本人らしい結果だが、
果たして好奇心で始めたその後は？
当記事では「好奇心」や「簡単に儲かりそう」という
思いからFXを始めた失敗談をご紹介。
ひと頃、私が夢中になってチャレンジしていたのはFXです。
「インターネットを活用すれば、手軽に稼げるのではないか」
と思ったことが、
FXを始めたそもそもの理由です。
もちろんリスクがあることは承知の上でした。
自分なりにFXをテーマにした本や雑誌を読んだり、
インターネットで情報を集めたりしながら、
基本的な知識は身につけたつもりでした。
ちょっと試しにやってみようと思い、
FXの会社に登録して、
とりあえず米ドル/円で手続きをしてみたら、
これがまた簡単に儲かりました。
わずか一日で数千円というお金が転がりこんできたので、
これは絶対に大金持ちになれると私は確信しました。
最終的に儲かればOK！！値動きの大きな通貨に手を出した矢先の”リーマンショック”
やがてFXを続けているうちに、
キャリアの少ない通貨の方が変動が大きいことを知り、
米ドル/円だけでなく、
豪ドル/円やNZドル/円にまで手を広げるようになりました。
今になって思えば、それが大失敗のもとでした。
豪ドル/円やNZドル/円は、
かなり大きな動きがあったので、
日によっては本当にウハウハでした。
ところが損をする場合の額も大きく、
当時の自分としては
最終的に儲かればいいかぁ
ぐらいにしか考えていませんでした。
そんなある日、
アメリカの大手投資銀行であるリーマンブラザーズが破綻し、
世界的な経済の大混乱が発生しました。
いわゆる、リーマンショックです。
2008年9月のことでした。
為替は急激な円高となり、
リーマンショック前までは
1米ドル=100円以上で推移していた米ドル/円が、
90円、80円を割り込み、
極端な米ドル安・円高となりました。
さすがに私は泡を食いました。
米ドル/円に連動して、
豪ドル/円、NZドル/円までが大きな影響を受けてしまい、
私は一夜にして
60万円ほどの資産を失いました。
正直いって、悪夢としか言いようがありませんでした。
その頃の私は会社で働いていましたが、
自分の給料の2か月分ほどを
わずか数時間で失ってしまったのです。
私は真夜中に自宅のパソコンを前に
涙が止まりませんでした。
「まさかこんなことがあるなんて‥‥」
と驚愕してしまいました。
ショックのあまり手が震えて、
パソコンのマウスを動かすことすらできなかったのを覚えています。
翌朝は家族の顔を見ることもできませんでした。
米ドル/円と豪ドル/円、NZドル/円。
これらが連動して、
数倍もの大損を被ってしまったことは、
いまだに悔やまれます。
それを教訓にして、
その後は米ドル/円と英ポンド/円を組み合わせるなど、
いくらかでもリスクを低減できそうな方法を実践するように
しましたが、もはや後のまつりでした。
FXにチャレンジする際は、
やはり金融や経済、政治など、
幅広い知識が必要だと痛感させられました。
リーマンショックのときに感じたのは、
世界は完全につながっているということです。
アメリカで起きた経営破綻が一瞬にして世界中に広がり、
為替や株価に大きな影響を与えてしまうなんて、
それこそ夢にも思いませんでした。
「為替は生き物」だと思い知らされました。
その特徴をつかみきるのは難しいですが、
私自身もっともっと勉強をして、いつかはまた
FXに再チャレンジしたいと思っています。
リスクが大きいということは、
本当に身をもって知らされただけに、
今度こそは失敗しないように（それでもリスクはつきものですが）、
最大限の注意を払っていこうと自分に言い聞かせています。
リーマンショッククラスのインパクトのある出来事は、
今後もいつ起きるかわかりません。
FXを含めた株や仮想通貨（暗号資産）など
「投資」にトライする場合は、
ありとあらゆるリスクを想定しながら、
とにかく無理や無茶だけはせずに、
より慎重に行動していくしかないのかなと思っているところです。
投資は苦しむためにするのではなく、
楽しむためにするものだからです。