山口組トップ・司忍組長をラップでディスった住吉会系組員 ヤクザ界隈が驚愕した“大胆すぎるリリック”とは
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d66ef459e5b09a876e8ef5ad45556539cd8079b
警視庁組織犯罪対策五課は2月1~2日、覚醒剤取締法違反(製造)容疑で指定暴力団住吉会系の組員、坂井俊太容疑者(39)ら4人を逮捕した。
【画像】坂井容疑者がラップでディスった6代目山口組の司忍組長
「昨年10月、新宿区内の関係先を捜索したところ、覚醒剤約800グラムが見つかったが、部屋からは他にもコカインが1.8キロ、乾燥大麻800グラムも押収されただけでなく、実弾10発まで見つかった。量からして密売目的なのは間違いない」(捜査関係者)
部屋には違法ではないが、気になる「道具」もあった。鍋、コンロや茶こしだ。
「最近は覚醒剤を飲料や紙などに混ぜ密輸する手口が増えており、そうしたものから抽出した覚醒剤を煮詰め、純度を高めて精製していた疑いがある。茶こしで濾したあとにパケ詰めしていたのだろう」(同前)
実は逮捕された坂井には“別の顔”があった。「敵刺(テキサス)」なる別名で、ラッパー兼ユーチューバーとして活動していたのだ。
警視庁担当記者の話。
「坂井は『敵刺の生涯現役チャンネル』というチャンネルを開設し(現在は閉鎖)、リアルなヤクザネタを披露することで反社好きのネットユーザーの間では人気を集めていました。五課の調べに『月70万円ほどYouTubeで稼いでいた』と話していますが、生計が立てられるほどの広告費を稼げるのはユーチューバーでも一握り。いかに人気があったかが分かります」
山口組トップ・司忍組長をラップでディスった
一昨年に大麻取締法違反容疑で逮捕された(執行猶予付きの有罪)著名ラッパー・漢 a.k.a. GAMIとも親交があった坂井。最初にヤクザ界隈で注目を集めたのも、ラッパーとしてだった。16年、別のラッパーの曲に参加し、住吉会系組員ながら、日本最大の指定暴力団、山口組のトップである司忍組長をラップでディスった(揶揄した)のだ。
《司(つかさど)れ。忍べないならもう引退/親変えれるなら盃はただの飲み会》
司組長の統制が効かず山口組が分裂し、親子盃を交わした子分らが離脱したことを皮肉ったリリックだ。
「住吉会は山口組に次ぐ勢力を誇るとはいえ、坂井はその末端に過ぎない。彼の大胆さにヤクザ界隈は驚きました。その後、いったん住吉会に破門されましたが、間もなく復帰。今度はユーチューバーとしてさらに人気を集めるようになったのです」(同前)
だが、シノギはYouTubeだけではなかった。
「覚醒剤の製造に加え、実弾も見つかった以上、有罪になれば20年以上刑務所に入る可能性も十分にあります」(同前)
テキサスにトドメを刺す逮捕となりそうだ。
覚せい剤密造で「現役ヤクザYouTuber」が逮捕 無法地帯と化すアウトロー系YouTuberたちの“仁義なき闘い”
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9881901e28b9c23ec66906c497655132cf43d7c
「ヒカキンさんみたいになりたい」とYouTuberに憧れる子供も多い。だが、そんな夢見る子供たちに絶対に見せたくない“こわーい動画”がYouTubeで増えてきた。ドスの効いた声で「上等じゃねぇか!」と恫喝するヤクザ。Tシャツから“モンモン”をはみ出させながら過去の武勇伝を語る半グレ。今、YouTube上ではアウトロー系チャンネルが乱立し、“無法地帯”と化しているのだ。とうとう、現役ヤクザを名乗るYouTuberが覚せい剤の製造容疑で逮捕される事態まで発生し……。
【写真】「クレイジージャーニー」で有名な丸山ゴンザレス氏とYouTube番組で”コラボ”する坂井俊太容疑者
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コラボ企画のドタキャンから…
「こっちはヤクザの話してんだよぉ! 動画止めろ、コラァ、おう! ケンカ売ってんのか!」
画面に映るのは、顔まで刺青が入った強面のアウトロー系YouTuberのA氏。聞こえてくるのは、そんなA氏を任侠映画さながらの迫力でどやす電話の声だ。電話の主は画面には出てこないが、「三代目村田会の平田」と名乗っている。平田氏は当初、穏やかに話し合いを求めてA氏に電話をしてきたが、A氏がYouTubeのライブ配信で通話内容をそのまま視聴者に流していると知るや、烈火のごとく怒り出したのであった。
真偽は不明だが、後日、平田氏はA氏宅を襲撃し、窓ガラスを割って去ったとA氏側は主張している。実はこのトラブルの発端は、YouTube番組の“コラボ企画”。平田氏の“弟分”であるYouTuberが、A氏とのコラボの約束をドタキャンしたことがきっかけで、抗争まがいの騒動に発展したというのだ。
この「平田」こそが、2月1日、東京・新宿区内のマンションで覚せい剤を製造していたとして警視庁に逮捕された、住吉会三代目村田会本部長の平田弘二容疑者(41)である。弟分のYouTuber「敵刺(テキサス)」こと同会組員の坂井俊太容疑者(39)ら3人も同容疑で逮捕された。
現役のヤクザがYouTuberに
「昨年10月27日、警視庁の捜査員が詐欺容疑でマンションに踏み込んだところ、台所の鍋の中から精製したと見られる約90グラムの覚せい剤が見つかった。他にも室内からは覚せい剤が約800グラム、コカインが1・8キログラム、計9000万円分の薬物や拳銃の実弾も発見されました。マンションは、住吉会系の暴力団員が取り仕切っていた薬物の製造工場かつ販売拠点でした」(警視庁担当記者)
その後、警視庁は今年1月までに、平田・坂井両容疑者と他2人を覚せい剤取締法違反(営利目的共同所持)などで逮捕。そして、今月に入って営利目的製造の容疑で再逮捕となったのだ。ちなみに、警視庁が日本人による覚せい剤の製造を摘発するのは初めてのことである。
このニュースが流れるや、YouTube業界は騒然となった。
「坂井容疑者が『敵刺』と自称しYouTube配信を始めたのは昨年6月ごろ。その時から彼は『現役のヤクザ』と名乗っていました。番組名も『敵刺の生涯現役チャンネル』。それまで“元”を名乗るYouTuberはいたものの現役はいなかったので、“こんなことやって本当に許されるの?”と運営を疑問視する声が出ていました。さすがに昨年10月初旬に、チャンネルはBAN(アカウント停止)されましたが、“数カ月続けられたこと自体がおかしい”という声が噴出しています」(反社に詳しいライター)
月に70万円の収益
坂井容疑者のチャンネルは最盛期で4万9500人の登録者数を獲得し、動画の総再生回数は約780万回にも達していた。月に70万円もの収益をあげていたという報道もある。現役ヤクザが、公然とYouTubeをシノギとしていたのである。
現在、彼自身の番組は閲覧できない状態となっているが、他のアウトロー系YouTube番組でその足跡は確認できる。バラエティ番組「クレイジージャーニー」(TBS系列)の出演で有名になったジャーナリストの丸山ゴンザレス氏のチャンネルにも、昨年8月にゲストとして登場。柄シャツをまとったラフな格好で登場した坂井容疑者は、所属を明かせないが「東の組織です」としたうえで、YouTubeを始めた理由を次のように語っていた。
「僕も最初、勢いで出ちゃって。いろいろな人たちがやっているのを見て、これは現役もやっていいじゃないかと思って。収益化うんぬんより一発やってみようじゃないかって」
関西圏で有名になった半グレも
丸山氏の番組では、こう穏やかに語っていた坂井容疑者だが、自身のチャンネルではもっと過激な言動を繰り返していたという。
「他のアウトロー系YouTuberたちを煽るようなことばかり言うのです。『お前ら元ヤクザだとか名乗っているけど偽物だろ』と。あちこちでトラブルになっていました」(前出のライター)
そんなトラブルの一つが、冒頭で紹介した修羅場なのである。現役と名乗っていたのは坂井容疑者だけのようだが、今、YouTube業界には、「元暴力団」や「元半グレ」を名乗る者たちが雪崩を打ったように入ってきて、チャンネルを開設するブームが起きている。中には、関西圏の半グレとして名を馳せた男も。恐喝未遂で逮捕・起訴されて裁判中の男が、「これから刑務所に行って、更生して帰ってきます」などと配信しているのだ。
「なんでも“元”と名乗ればOKなのかって話です。実際は、今も反社会勢力とつながりが深い人たちも多く含まれています。彼らは配信料だけでなく、登録者にTシャツなどのグッズを販売したりしてシノギにしているのです」(同前)
企業案件はゼロ
元祖アウトロー系YouTuberとして知られる「懲役太郎」氏は、「元反社が簡単に食っていけるような甘い世界じゃない」と語る。かつて暴力団組織に所属し、刑務所暮らしを経験したことのある懲役太郎氏は、VTuber(バーチャルYouTuber)として顔出しせずに4年前から配信活動を続けてきた。
「始めたころは、元反社が顔なんか出せるような状況ではなかったので、こういうかたちで始めさせてもらいました。僕もエンターテインメントとして、過去の経験を面白おかしくお話しさせていただいていますが、一方で、ヤクザなんかやっていると私みたいになっちゃうよと、啓蒙させていただいているつもりです。決して美化する世界じゃない、緩やかに壊滅に向かっていく組織体ですよと」(懲役太郎氏)
今では40万人の登録者数を誇る人気YouTuberとなったが、
「私ですらスタッフと二人合わせて、人並みの生活が送れるというレベルです。登録者数10万人程度じゃ、とてもじゃないですけど食っていけませんよ。私らのようなチャンネルは、企業案件がゼロ。毎日のように配信して、なんとかやっていけるレベルなんです」(懲役太郎氏)
最後は飽きられて終わり
最近増えているアウトロー系番組については「論外な内容が多い」と手厳しい。
「ケンカ自慢や暴力自慢ばかり。居酒屋でおっさんたちが喋っているのと変わらないレベルです。酒片手にタバコふかしながら片膝ついて配信なんて、視聴者をバカにしたスタイルで登録者が増えるわけがないでしょう。『俺が強いんだ』って吹聴しては炎上して、次第にネタも尽きてくる。最後は人の悪口や作り話に走り、飽きられて終わり。もうブームは終焉すると思いますよ」(懲役太郎氏)
とはいえ、現役の暴力団員がYouTubeをシノギとしていた事実は重い。YouTube側も無法地帯を放置せず、規制していくべきであろう。
デイリー新潮編集部
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