【番組内容】
住宅地にクマが現れると、ハンターが出動するのは、当たり前だろうか。
山と海に挟まれた住宅地に、約1400人が暮らす、後志の島牧村。
おととしの夏、毎晩のようにクマが住宅地に現れ、庭や小屋を荒らした。
村は地元の猟友会に頼り、2か月後にクマを駆除。騒動は終わったかに見えた。
しかし今、毎日のように日中にクマが現れているが、ハンターの姿はない。
きっかけは、ハンターの育成に力を入れてきた村の政策に、議会が異を唱えたことだった。
クマをめぐって、人の対立が生まれた。解決策が決まらないまま、時間だけが過ぎていく。
背景を探るうち、住民が持っていた村の民主主義への疑問が明かされ始めた。
クマ対策に取り組むべきなのは、誰なのか。
揺れ続ける小さな村の1年10か月の取材を通して、日本の地方が抱える民主主義の課題を見つめる。
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