笠松将×阿部純子、金子雅和監督の最新作『リング・ワンダリング』予告編【2022年2月19日公開】

金子雅和監督の最新作『リング・ワンダリング』の渋谷シアター・イメージフォーラムでの初日が2022年2月19日(土)に決定した。

 11月20日から28日までインドのゴア州で開催された「第52回インド国際映画祭(ゴア)」コンペティション部門で、最高賞である金孔雀賞(ゴールデン・ピーコック・アワード)を受賞した。

 人間の「生」や「死」に実感のない若者が、不思議な娘と出会い「命の重み」を知る。過去と現在が織り交ざる、切なく幻想的な物語。

 漫画家を目指す草介は、絶滅したニホンオオカミを題材に漫画を描いているが、肝心のオオカミをうまく形にできず前に進めない。そんなある日、バイト先の工事現場で、逃げ出した犬を探す不思議な娘・ミドリと出会う。転倒しケガをしたミドリを、彼女の家族が営む写真館まで送り届けるが、そこはいつも見る東京の風景とは違っていた…。草介はミドリとその家族との出会いを通じて、その土地で過去に起きたことを知ることになる。東京の土地に眠る、忘れられた人々の想いがよみがえる、幻想譚。

 監督は初長編『アルビノの木』が海外映画祭で20もの受賞を果たした金子雅和。自然と人間の関係性を描いてきた監督が、はじめて東京を舞台に、町や人々の記憶と対峙した。

 主演はいま最も勢いのある若手俳優・笠松将。ヒロインに阿部純子。ほか、主演映画が相次ぐ安田顕、金子監督の初長編『アルビノの木』でも存在感を放った長谷川初範、日本映画界に欠かせない片岡礼子らが脇を固める。

 美術監督は『Shall we ダンス?』(周防正行監督、1996年)で日本アカデミー賞最優秀美術賞受賞の部谷京子、劇中漫画は水で書き、そこに墨を落とす技法が特徴で、『花筐/HANAGATAMI』(大林宜彦監督、2017年)の宣伝ビジュアル画を担当した森泉岳土が務め、現実と幻想が入り交ざる世界観を作り上げた。

 予告編は、漫画家を目指す主人公・草介(笠松将)が絶滅したニホンオオカミが描けず悩む様子から始まり、逃げた飼い犬を探す、不思議な娘ミドリ(阿部純子)との出会い、その家族(安田顕、片岡礼子)との交流が切り取られている。草介が描く明治時代の漫画の一幕も映し出され、過去と現在がどのように交錯しする展開となるのか、期待感を煽る仕上がりとなっている。

 2022年2月19日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラム、3月11日(金)より名古屋センチュリーシネマ、3月18日(金)よりシネ・リーブル梅田、ユナイテッド・シネマ足利ほか、全国順次公開。

出演:
笠松将
阿部純子 片岡礼子 品川徹 田中要次
安田顕 | 長谷川初範
監督:金子雅和
脚本:金子雅和 吉村元希
劇中漫画:森泉岳土
音楽:富山優子
撮影:古屋幸一
照明:吉川慎太郎
美術:部谷京子
録音:岩間翼
音響:黄永昌
VFX:高橋昂也
スタイリスト:チバヤスヒロ
メイク:知野香那子
イメージボード:金子美由紀
助監督:土屋圭
制作主任:名倉愛
スチール:坂本貴光
アソシエイトプロデューサー:松井晶子
ラインプロデューサー:武石宏登
キャスティング:大松高
エグゼクティヴ・プロデューサー:松本光司
プロデューサー:塩月隆史 鴻池和彦
製作協力:中山豊 中田直美
製作:リング・ワンダリング製作委員会(Monkey Syndicate、ラフター、プロジェクト ドーン、cinepos、kinone)
2021年/日本/103分/カラー 
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力:ミカタ・エンタテインメント
公式サイト:ringwandering.com
(C)2021 リング・ワンダリング製作委員会

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