新型コロナウイルスの治療薬として期待されている『レムデシビル』。アメリカの製薬会社『ギリアド・サイエンシズ』が、エボラ出血熱の治療目的で開発したもので、ウイルスの増加を抑制する効果があります。
ギリアド社によりますと、アメリカ・ヨーロッパ・カナダ・日本で重症患者53例について“人道的使用”を行い、68%が改善したといいます。患者の75%は基礎疾患を持つ重症患者でした。一方、23%には肝機能が低下する副作用もみられました。現在、治験が行われていて、4月末にはその結果が判明します。

この『レムデシビル』について、政府は“特例承認”を進めたいとしています。“特例承認”とは、海外で承認されていれば、国内の審査を簡略化でき、5月にも承認されるのではないかとみられています。

感染症が専門の順天堂大学・堀賢教授は、『レムデシビル』について、「効果や安全性の評価については、まだ途上ですが、有望な薬剤と目されている」と指摘。「肝機能の悪化が指摘されているが、新型コロナウイルスで悪化しているのか、薬剤が原因なのかがわかっていません」と話します。そのうえで『アビガン』や『レムデシビル』などの新薬について、「かなり重症化した時に“人道的な見地”で処方されるもの。だから、一般の病院で通常処方される薬ではない。安全性が確認されていない段階では、効果がありそうだということだけで、安易に使用することは慎まなければならない」と指摘します。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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