ロシア国防省がマリウポリのウクライナ兵士に投降を要求 ゼレンスキー大統領「兵士全滅なら停戦交渉は中止」|TBS NEWS

ロシア軍が攻勢を強めるウクライナ南東部マリウポリについてロシア国防省は、市内に残るウクライナの部隊に対して、日本時間の午後7時までに武装解除し、投降するよう要求しました。

南東部マリウポリでウクライナ側が拠点としていたイリイチ製鉄所。15日の映像からは、入口が激しく破壊されているのがわかります。

ロシア側は15日、この製鉄所について制圧したと主張しましたが、ウクライナ側はこれを否定していました。

こうした中、ロシア国防省は17日、SNS上で公開した声明の中で、マリウポリに残るウクライナ側の兵士らに対して、日本時間で17日の正午から午後7時までの間に武装解除し、投降するよう要求しました。「武装解除した兵士については、全員が命の安全を保証される」としています。

これまでに兵士が投降したとの情報は入っていません。

これに先立ち、ロシア国防省は16日、マリウポリの市街地全域について「ウクライナ軍やアゾフ連隊、外国人傭兵は完全に排除された」として、制圧したと主張していました。

これに対するウクライナ側からの反応は伝えられていませんが、ゼレンスキー大統領は16日、現地メディアとの会見で。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「マリウポリで我々の兵士が全滅すれば、ロシア側との停戦交渉は中止されるだろう」

停戦交渉をめぐっては、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」も、「事実上破綻した」との分析結果を公表しています。

ロシア軍は東部を中心に攻勢を強めていて、16日には東部ルハンシク州などで攻撃の被害が報告されているほか、首都キーウ周辺でも17日、3日連続となる攻撃があったと現地メディアが伝えています。

一方、ロシア外務省は16日、イギリスのジョンソン首相やトラス外相ら主要な閣僚を含む13人を入国禁止にすると発表しました。
  
イギリスによる対ロシア制裁など「前例のない敵対行為」への対抗措置だとしています。
(17日17:06)

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