「暖かい布団を早くかけてあげたい」“船でプロポーズ”予定していた息子の帰り待つ父、悲痛な思い語る…残る15人の捜索続く 知床観光船事故|TBS NEWS DIG

北海道の知床半島沖で消息を絶った観光船の捜索。現場に入った家族や関係者は、やりきれない思いを胸に取材に応じました。

鈴木智也さんの父親
「たまたま携帯を見ていてクルーズ船沈没となっていたから、息子が行っている、嘘だろと思って、メール、電話をした。そしたら全く通じない」

こう話すのは、遭難していた観光船に交際している女性と一緒に乗り、行方が分からなくなっている鈴木智也さんの父親です。智也さんは船の上で女性にプロポーズすると決めていて、父親は「胸が張り裂ける思いだ」と話します。

鈴木智也さんの父親
「この悔しさをどこにぶつけたらいいのかって。やっぱりもう本当に憤りを通り越して情けないです」

記者
「午前5時半を過ぎたところです。遊覧船がまた一隻、港を出て行きます。行方不明の方々の捜索に出るとみられます」

北海道の知床半島沖で消息を絶っている観光船。捜索3日目、現在も懸命の捜索が続いています。

この船に息子と交際していた女性の2人が乗っていたという父親は…

鈴木智也さんの父親
「1日も早く捜索して見つけて、暖かい布団を早くかけてあげたい。ただそれだけです。本当に悔しい」

カメラの前で無念の思いを語りました。

そして、新たな発見者も…

24日夜、海上保安庁の巡視船が子ども1人を救助。意識がない状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。これまでに男性7人、女性3人、子ども1人のあわせて11人が見つかっていますが、全員死亡が確認されています。

23日、世界自然遺産・知床半島のウトロ漁港を出発した観光船「KAZU I(カズワン)」。これは、2013年に撮影された「KAZU I」の映像です。観光船は海岸にできる限り近づき、「地の果て」と呼ばれる断崖絶壁や動物の姿を見られることをアピールしていました。

船のルートは知床半島の西側「カシュニの滝」をめぐり、およそ3時間でウトロ漁港に戻ってくる予定でしたが、23日の午後1時すぎ…

「KAZU I」から発信された無線(23日午後1時13分)
『船首が浸水している』

「カシュニの滝」の近くを航行中、海上保安庁に救助を求める連絡が…。その後、運航会社に「船が30度傾いている」と連絡したのを最後に、通信が途絶えました。

地元漁師によると、当時の知床半島付近の波の高さは3メートルほど。午前中から強風と波浪注意報が出ていて、出航の判断を疑問視していました。

別の観光船の乗組員
「船が出られる状態じゃないから、出る方がおかしい。(KAZU Iの乗員に)『行くな』と言ったが、それでも行ってしまった」

そしてNスタは、24日に観光船に乗船する予定だった人に話を聞きました。

乗船予定だった人
「(24日に運航会社から)電話がありまして、欠航の連絡を受けました。(母親の)足が不自由なので、事故に母親と遭ってしまったら、極めて厳しい状況になっただろうなと」

そして、今回の観光船を選んだ理由については…

乗船予定だった人
「他の会社よりも早くクルーズをやっているようだったので」

運航していた「知床遊覧船」は、他の会社がゴールデンウィークが始まる29日から運航を始めるのに対し、先行してツアーを実施。その矢先に、このような事態となってしまったのです。

この運航会社は去年2回事故を起こしていて、北海道運輸局から指導を受けていたこともわかっています。

第一管区海上保安本部は今後、業務上過失往来危険と業務上過失致死の疑いを視野に捜査するとしています。

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