北方領土は「ロシアが不法占拠」 「外交青書」に19年ぶり明記

外務省は2022年の「外交青書」をまとめ、北方領土について、19年ぶりに「不法占拠されている」と明記し、日本の原則的立場を鮮明にした。

外交青書は22日の閣議で報告され、ロシアによる軍事侵攻について、「国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だ」と非難した。

また、領土問題を含む平和条約交渉について、「展望を語れる状況にはない」とし、北方領土については、「日本固有の領土であるが、現在はロシアに不法占拠されている」と明記した。

こうした表現は、日ロ関係への配慮から長年使われてこなかったが、「不法占拠」と明記するのは2003年以来、「日本固有の領土」と明記するのは2011年以来となる。

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