超高齢化社会の日本にあって、孤独死はそれほど珍しいものではない。孤独死のまとまったデータは存在しないが、東京23区の異常死を扱った東京都監察医務院のデータによれば、2003年に1441件だった単身者の異常死は2017年に3319件と2.3倍に上った。
そして、孤独死の増加とともに、遺体の発見が遅れ、遺体が腐敗するという凄惨な現場も増えている。そういった現場は虫が湧き、強烈な悪臭を放つため、床やコンクリートにまで染み出した体液や血液をきれいに取り除かなければならない。取材班は住民が亡くなった室内を清掃し、遺品を整理する特殊清掃業者の活動に密着した。
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