【ウクライナ侵攻】ウクライナ兵「弾薬がない。今日が最後の戦いになる…」

50日近い攻防の末、陥落寸前ともされているウクライナ南東部のマリウポリ。現地で戦う部隊のものとみられるSNSには、“最後の戦いになる”と苦しい戦況がつづられていました。一方、ウクライナ軍の治安組織「アゾフ連隊」は11日、「ロシア軍が毒物を使用した」とSNS上で主張しました。

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11日、東部に位置するウクライナ第2の都市ハルキウでは、民間施設が攻撃を受け、住宅街は戦火に包まれていました。倉庫火災の消火活動中には、突然、砲撃音が響き渡り、カメラマンなどが慌てて避難する様子がありました。

ウクライナ国防省の報道官は、11日、「ロシアが軍を再編成し東部への新たな攻撃の準備を整えた」との見方を明らかにしました。攻勢を強めるロシア軍に、市民はなすすべがありません。

ハルキウ市民
「すべてが燃えてしまった」

南東部のマリウポリでも――

マリウポリ市民
「戦車ほど怖いものはありません。地面にはいつくばっている私に銃口が向けられた時は、とても怖いです。私たちは運良く生き延びましたが…」

マリウポリの市長は、AP通信のインタビューで、「これまでに1万人以上の民間人が殺害され、死者は2万人を超える可能性がある」と述べました。

ロシアが支配する東部と南部を結ぶ、重要な場所としてマリウポリへの攻撃が激化しています。アゾフ海に面し港湾都市として発展した街は、鉄鋼業なども盛んでした。美しかった街の彩りは、ロシア軍の攻撃によって失われました。

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50日近い攻防の末、陥落寸前ともされているマリウポリ。そのマリウポリで戦うウクライナ海兵隊のものとみられるFacebookには、「戦争が始まってから、私たちは47日間、マリウポリを守り続けてきました」と投稿されていました。しかし、部隊には弾薬や食料、水などが無いとしていて、「弾薬が残っていないので、おそらく今日が最後の戦いになると思います」。“最後の戦いになる”と、苦しい戦況がつづられていました。

このマリウポリの状況について、ウクライナの軍司令官はSNSで「防衛はまだ続いている」などとしています。ウクライナ側が11日に公開したマリウポリで撮影されたとみられる映像でも、ロシア軍の戦車を攻撃している様子が映っていました。

しかし、新たな懸念も出ています。

マリウポリの治安組織「アゾフ連隊」は11日、「ロシア軍がドローンで毒物を投下し、兵士や民間人に呼吸困難などの症状が出ている」とSNSで主張しました。そのアゾフ連隊は、毒物で被害を受けた民間人だとする映像を公開しています。毒物の種類は明らかにされていませんが、被害者は、顔の充血や血圧の上昇などがみられるとしています。

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東部を中心に攻勢を強めるロシア軍に対し、ウクライナ側も迎え撃つ姿勢を示していて、停戦協議を行う交渉団の代表は、「戦場で優位に立てば協議で我々の立場が強化される」と述べるなど、東部での戦闘が激化するおそれが出てきています。
(2022年4月12日放送「news every. 」より)

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