世界各地の街角の話題や最新ニュースをお伝えするキャッチ・ザ・ワールドです。太平洋戦争のキッカケになった真珠湾攻撃から80年となる中、102歳の元アメリカ兵がJNNの取材に応じました。当時のことをはっきりと覚えていながらも、「日本はトモダチ」だと語っています。ロサンゼルス支局・尾関淳哉記者の報告です。
80年前の12月7日、あの日も穏やかだったはずのハワイ・真珠湾は、太平洋戦争開戦の地となりました。旧日本軍によるアメリカ太平洋艦隊の拠点への奇襲攻撃で、命を失った人はおよそ2400人。当時、戦艦「ペンシルベニア」の乗組員だったミッキー・ガニーチさんはからくも、あの攻撃を生き延び、先月102歳になりました。今も当時の様子を鮮明に覚えていると言います。
真珠湾攻撃の生存者 ミッキー・ガニーチさん
「日本が攻撃してくるなんて思っていなかったが、建物や船が燃えているのを見て、本当だと分かったんだ、夢じゃないと」
乗っていた戦艦「ペンシルベニア」は、旧日本軍の攻撃にいち早く応戦しましたが、爆撃を受け乗組員29人が死亡。ガニーチさんは仲間が戦死する光景を目の当たりにしました。
真珠湾攻撃の生存者 ミッキー・ガニーチさん
「爆弾は2本のマストの間を通って落ち、私の真下で爆発しました。けがはしませんでしたが、頭はパニックでした」
ガニーチさんのような当時の記憶を語ることができる生存者の高齢化は進み、関係者によると、多くても全米でわずか75人。現地での記憶の伝承も課題に直面しています。
尾関淳哉記者
「ちょうどこの辺りで3人の生存者が語り部をしていたのですが、いまは誰もいなくなりました」
現在、ハワイで暮らす真珠湾攻撃の生存者は1人だけ。新型コロナの影響もあり、博物館で直接話を聞ける機会は、去年なくなりました。
真珠湾国立記念館教育課 デービット・キルトンさん
「生存者の話を直接聞く経験は強い印象を与えてくれますが、定期的に機会を作ることは不可能です」
一方、カリフォルニア州では、先月、地元の大学にやってきたガニーチさん。15年ほど前から記憶を伝える活動を続けています。新型コロナの影響でしばらく講演ができない時期が続いていましたが、最近はオンラインで話してほしいという依頼が増えています。「あの日を繰り返してはならない」とのメッセージを込め、この日もカメラの向こうにいる200人ほどの若者に語り掛けました。
真珠湾攻撃の生存者 ミッキー・ガニーチさん
「責任ある行動を通して、いい国、いい世界にしてください」
戦後、日本人と触れ合い「敵国」だった印象は薄れていったというガニーチさん。語り継ぐことで仲間の供養を続ける今、伝えたいことは・・・。
真珠湾攻撃の生存者 ミッキー・ガニーチさん
「敵同士だった我々は、今は友だちさ。過去は変えられないけれど、今できることを考える。過去は気にならない。だって、今は友だちなんだから。友だちであり続けようよ」
仲間の命を奪った日本とも「友だちでありつづけたい」。80年の節目を迎え、ガニーチさんはその思いを新たにしていました。(19日04:00)
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