これまで行方が謎とされてきた東条英機元首相らA級戦犯の“遺骨”について、「太平洋にまいた」とする公文書が見つかったことが分かりました。
第2次世界大戦後の極東国際軍事裁判=いわゆる「東京裁判」では、東条英機元首相ら7人のA級戦犯が死刑判決をうけましたが、遺骨は遺族に返還されず、どのように処理されたのか詳細は分かっていませんでした。
日本大学の高澤弘明専任講師がアメリカの国立公文書館で入手した公文書は死刑執行に立ち会った将校が記したもので、「遺体の火葬後、遺骨を横浜の東およそ30マイルの太平洋上空から広範囲にまいた」などと具体的な経緯が書かれています。
「証言レベルで東京湾とか太平洋と理解されていたんじゃないか。文書として出てきたのは今回が初めてではないか。遺骨が後々、神聖視されないように扱われたのではないかと」(日本大学生産工学部 高澤弘明専任講師)
公文書でA級戦犯の遺骨の処理方法が明らかになったのは初めてとみられます。(07日11:11)
#公文書 #A級戦犯 #遺骨
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