コロナ禍の東京を舞台に誕生した心理スリラー。失った息子を求め続ける女は、騙そうと近づいてきた青年の言葉を敢えて信じる。騙し騙された果てに見えてくる驚愕の真実とは…。親子でもない、恋人でもない男女の間に生まれる不思議な愛。この関係は、愛か狂気か? 悪女か聖女か?
主演は、『六月の蛇』、『冷たい熱帯魚』はじめ数々の映画・ドラマにて鮮烈な 印象を刻み続けるベテラン女優・黒沢あすか。18年ぶりの主演映画となる本作で、愛する人を失っても、身代わりを見つけようとするいびつな母性と狂気を演じる。
企てをもって女に近づく、母の愛を知らない孤独な青年に、注目の若手俳優・神尾楓珠。映画『彼女が好きなものは』(12月3日公開)、『20歳のソウル』(2022年公開)、今秋ドラマ『顔だけ先生』など主演作品が控える中、新たな側面を魅せる。
失踪した息子役に、『許された子どもたち』で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞に輝いた上村侑。さらに、尚玄、佐野史郎、丘みつ子などが脇を固める。
監督は、ドキュメンタリーとドラマの境界を自由に行き来して映画を作り続ける中村真夕。劇映画『ハリヨの夏』で監督デビュー後、ドキュメンタリー映画『ナオトひとりっきり』『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』など、独自の視線で社会を見つめ、国内外映画祭で高い評価を受ける監督が、「母性とは、神聖なものなのか」という疑問を、長年あたため続けた本作にて問いかける。
この予告映像では、オレオレ詐欺に手を染める青年・雄二(神尾風珠)が、だますために行方不明の息子を探す女・恵(黒沢あすか)に近づく。行くあてがない雄二を部屋に招き入れ、親子でもない、恋人でもない<親密な他人>という関係のまま、過ごすふたり。この愛は、聖か毒か――鍵が閉まった密室で繰り広げられるのは、だましだまされ、秘密と特別で親密な関係が行き着く果ては…。
企画・製作:山上徹二郎
アソシエイト・プロデューサー:坂野かおり
キャスティング・プロデューサー:鈴木俊明
ライン・プロデューサー:渡辺栄二
撮影:辻智彦
照明:大久保礼司
録音:川上拓也
編集:大重裕二
美術・装飾:小林美智子
衣装:宮本まさ江
ヘア・メイク:櫻井安里紗
助監督:七字幸久
音楽:新垣隆
制作協力:ポリゴンマジック
制作プロダクション:シグロ
製作:シグロ/OMPHALOS PICTURES
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
2021年/日本/カラー/96分
(C) 2021 シグロ/Omphalos Pictures
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