世界的にエネルギー価格の高騰が続く中、発電所の燃料などに使われるLNG(液化天然ガス)の価格が一時、2020年の10倍以上となった。
海外から船で運ばれるLNGは、火力発電の燃料や都市ガスの原料として使われている。
スポット価格と呼ばれる取引価格は、アジア地域で10月6日に2020年の同じ時期の10倍以上の水準となり、過去最高値を記録した。
経済活動が再開するヨーロッパで天然ガスの価格が高騰しているほか、中国がより多くのLNGを購入していることが背景にある。
日本の多くの電力会社は、LNGの8割程度を長期の契約で調達していて、今回の価格上昇はすぐには影響しないが、冬場の寒さが厳しくなった場合、電気料金の値上がりにつながる可能性も出てきている。
一方で、原油価格の高騰を受け、岸田首相は18日午前、関係閣僚に対応を指示したことを明らかにした。
岸田首相は、「今後の原油市場の動向とともに、国民生活などへの影響を注視することが必要だ」したうえで、主な産油国への増産の働きかけや影響を受ける関係業界への必要な対応を行うよう指示した。
午後には松野官房長官ら関係閣僚による会議が行われる。
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