第7波は避けられない?“危険な2つの兆候”専門家が指摘(2022年3月31日)

 31日の東京都の新型コロナ新規陽性者は8226人でした。今後の感染者数について専門家は2つの観点から懸念を示しています。

 厚労省アドバイザリー・ボードの会見で、新規感染者の数字で気になる動きがあると指摘がありました。

 国立感染症研究所所長アドバイザリー・ボード、脇田隆字座長:「鹿児島県や沖縄県などでは特に20代の増加が顕著になっています」

 全国的に陽性者のなかで「10代以下の割合」が増えるなか、21日からの1週間データを見ると、沖縄県では男女ともに20代がトップ。年齢別を見ると、「20歳」が突き抜けて多いことが分かります。

 ホームページには「20日に一部市町村で成人式開催」との説明が・・・。

 では、一体なぜ「20代が増加」することが危険な兆候なのでしょうか。

 国立感染症研究所所長アドバイザリー・ボード、脇田隆字座長:「『20代の割合の増加』というのが、いつも流行の拡大の初期に見られますので、そこにつながっていくかということは注意して見る必要があるということです」

 さらに、同じような兆候は「感染場所」のデータにも表れているそうです。

 国立感染症研究所所長アドバイザリー・ボード、脇田隆字座長:「『飲食店の割合が増える傾向』にあります。こちらも流行の初期に『飲食店での感染の割合』が増える傾向にありますので・・・」

 「感染者の20代の割合増加」「飲食店での感染増加」。

 2つの観点から心配される大流行の危惧。さらには、こんな懸念も。

 国立感染症研究所所長アドバイザリー・ボード、脇田隆字座長:「3回目のワクチン接種は高齢者で進んでいますが、若年者層ではまだ低い状況です」

 東京・足立区の3回目の接種会場です。これから接種を行う人たちの待合場所ですが、席は想定されている4分の1ほどしか埋まっていません。

 こちらの会場では、足立区の住民以外や予約なしでもワクチン接種が可能で、一日1900人が受け入れ可能ですが、実際は一日1000人ほどだそうです。

 それでも、足立区は3回目の接種率は45.7%と全国よりも高いレベルです。

 足立区ワクチン接種担当・絵野沢秀雄部長:「国の方からは9月30日までに(3回目を)終了しなさいと言われています。接種会場も、いつのタイミングで終了するかというあたりの検討に入ってきていますので、できる限り早く接種を受けて頂きたい」

 「BA.2」への置き換わり、進まないブースター接種、年度末の歓送迎会や花見などのイベント。そして、見え始めてきた流行の兆し・・・。もはや第7波は避けられない状況なのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事