マリウポリの市議会によると、ロシア軍に連行された人の多くは女性や子どもで、避難所となっている体育館などから連れ出され、携帯電話や書類などを調べられた後に、ロシアに送られました。
■マリウポリが「地上から消し去られようとしている」
さらに20日は、マリウポリに関する速報が続きます。
CNNキャスター:「ロシア軍がマリウポリで、避難所として使われている芸術学校を爆撃。市議会の発表によると、爆撃の際、校舎におよそ400人がいて、現在も中で閉じ込められているとみられます」
真っ黒に焦げ、焼き尽くされたショッピングモール。これはドローンで撮影した市内の様子です。地上には、身を寄せ合う市民の姿があります。
警察官:「あそこをよく見て下さい。あれは破壊された街です。ロシア軍の飛行機で破壊された街の一部にしか過ぎません。民間人を助けて下さい。子どもや高齢者が亡くなっています。街が破壊され、地上から消し去られようとしています」
一方、こちらもマリウポリ。プーチン大統領に忠誠を誓っているチェチェン共和国のトップ、カディロフ首長がSNSに公開した動画です。
詳しい状況は分かりませんが、建物の高層階に向けて無数の銃弾を撃ち込んでいるのはチェチェンの兵士で、まさに市街戦といった様相です。
カディロフ氏は、そのチェチェンの兵士がマリウポリ市民の避難を手伝っていると主張していて、実際、動画の後半には、幼い子どもを抱きかかえる兵士の様子などが映されています。
ただ、敵国の兵士に助けられたからでしょうか。建物から出てきたこちらの女性は、どこか納得のいかない表情にも見えます。
■“食料配布”も・・・「彼らが戦争始めなければ・・・」
また、ロシア国防省は、南部ヘルソンで、ロシア軍が市民に食料を配布している様子を公開しました。
これに対して、ヘルソン在住の男性は、次のように話します。
ヘルソン在住・セルベトニックさん:「ウクライナ人を殺したロシア人から食料をもらうというのは、どういうことなのでしょうか。もし、彼らが戦争を始めなかったら、私たちは食料をもらう必要はなかったのです」
■ロシア“極超音速ミサイル”使用
こうした人道支援の様子を公開する一方で、ロシア軍は新たな兵器の使用を発表しています。それが、極超音速ミサイル「キンジャール」です。
ロシア国防省は20日、クリミア領空から極超音速ミサイル「キンジャール」で、ウクライナ南部、ミコライウにある軍の大型燃料貯蔵基地を攻撃したことなどを明らかにしました。
「キンジャール」はロシアが開発した最新鋭ミサイルで、最高速度はマッハ10。射程距離は2000キロにも及ぶとされ、19日にもウクライナ軍の地下倉庫を破壊するために使用したと発表していました。
■ゼレンスキー大統領・・・交渉失敗なら「第三次世界大戦に」
20日、CNNのインタビューに応じたゼレンスキー大統領は、プーチン大統領との首脳会談に改めて意欲を示しました。
ゼレンスキー大統領:「プーチン大統領との交渉の準備はできている。交渉なしに、この戦争を終わらせることはできない」
一方、交渉が失敗に終わった場合について、衝撃的な言葉を口にしました。
ゼレンスキー大統領:「もし、この試みが失敗すれば、第三次世界大戦を意味する」
(「グッド!モーニング」2022年3月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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