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▷作品紹介
『空に住む』
https://soranisumu.jp/
▶イントロダクション
自分をさらけ出すことのないまま社会や他者となんとか共存し、プライドを壊されないよう懸命に生きる現代の女性たち。仕事、人生、そして恋愛のはざまで揺れながら新たな一歩を踏み出していく女性の心の機微が、エチュードのように丁寧に綴られていく。
監督は、『EUREKA ユリイカ』でカンヌ国際映画祭批評家連盟賞受賞ほか国際的に高い評価を得る青山真治。実に7年ぶりの新作となる。
迷い傷つきながら確かな選択をして変わっていく直実を演じるのは映画、テレビ、舞台と幅広いジャンルで説得力に富んだ演技を見せる多部未華子。また今や日本映画界で高い評価を得る岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、大森南朋、鶴見辰吾ら実力派が勢揃いした。主題歌は三代目 J SOUL BROTHERSの『空に住む ~Living in your Sky~』。作詞家・小竹正人の原作小説の世界観から生まれ、ライブでも愛されてきた神曲が深い感動を呼び起こす。
▷あらすじ
泣きたい時に素直に泣けないのは、どうしてなんだろう
埋まらない心の孤独を抱えた人々、それぞれの答え、そのリアリティが心に刺さる
郊外の小さな出版社に勤める直実は、両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになった。長年の相棒・黒猫ハルとの暮らし、ワケアリ妊婦の後輩をはじめ気心のしれた仲間に囲まれた職場、それでも喪失感を抱え、浮遊するように生きる直実の前に現れたのは、同じマンションに住むスター俳優・時戸森則だった。彼との夢のような逢瀬に溺れながら、先は見えないことはわかっている。そんな日常にもやがて変化が訪れる。直実が選ぶ自分の人生とは――
▶スタッフ
監督:青山真治
原作:小竹正人『空に住む』(講談社)
出演:多部未華子、岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典、鶴見辰吾、岩下尚史、髙橋洋、大森南朋、永瀬正敏、柄本明
▷監督紹介
1964年福岡県北九州市出身。1996年、地元・福岡県の門司を舞台にした『Helpless』で長編映画デビュー。自ら脚本・音楽も手がけた本作は低予算ながら、その乾いた人間関係や暴力描写などが高く評価され、トロント、ウィーン、トリノなど数多くの国際映画祭に出品される。その後も『チンピラ』(96)、『WiLd LIFe』(97)、『冷たい血』(97)、『シェイディー・グローヴ』(99)、『EM/エンバーミング』(99)など精力的に作品を送りだす。そして2000年の監督作品『EUREKA ユリイカ』で、第53回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に招待され、国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞するという快挙を成し遂げる。更にベルギー王立フィルムアーカイブより「ルイス・ブニュエル黄金時代賞」を獲得し、名実ともに世界にその名を知られるようになる。 以降も、作家・中上健次を巡るドキュメンタリー『路地へ 中上健次の残したフィルム』(00)、2年連続でカンヌ国際映画祭コンペティション部門に招待された『月の砂漠』(01)、ベルリン国際映画祭に出品された『私立探偵濱マイク・名前のない森』(02)、東野圭吾原作ミステリーの映画化に挑んだ『レイクサイド マーダーケース』(04)と作品を重ねる。05年には、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』でカンヌ国際映画祭“ある視点”部門へ、翌06年の『こおろぎ』、そして07年の『サッド ヴァケイション』(07)では2年連続でヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に招待されるなど、日本が誇る世界的映画監督である。また自らの監督作品等で脚本を手がける一方、01年に初めて手がけた自作のノベライズ小説『EUREKA』で第14回三島由紀夫賞を受賞するなど小説家としても活動。05年には『ホテル・クロニクルズ』で第27回野間文芸新人賞候補にノミネートされた。2011年の『東京公園』では、小路幸也の原作を柔らかであたたかな視線で映像化し、新境地をみせている。この作品で、第64回ロカルノ国際映画祭にて、金豹賞(グランプリ)審査員特別賞を受賞。また、同年、舞台初演出となる作品「グレンギャリー・グレン・ロス」(出演:石丸幹二、坂東三津五郎 他)が、銀河劇場を皮切りに公演となった。続いて、「おやすみ、母さん」(出演:白石加代子・中嶋朋子)を池袋あうるすぽっとで、公演。その後も、数々の舞台演出に挑戦している。2013年には『共喰い』で、第66回ロカルノ国際映画祭にて、ボッカリーノ賞最優秀監督賞を受賞、第68回毎日映画コンクールで脚本賞と撮影賞も受賞。2015年には、WOWOW連続ドラマ「贖罪の奏鳴曲」にて、久しぶりの連続ドラマに挑戦し、好評を得る。2018年には、大学の教職を辞して、再び映画業界に戻ってきた。最新作は、NHKBSプレミアムドラマ「金魚姫」(2020年3月放送)。
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