シャーム自由人イスラム運動

シャーム自由人イスラム運動, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=3883137 / CC BY SA 3.0

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シャーム自由人イスラム運動(シャームじゆうじんイスラムうんどう、Movement of the Free People of Islamic Syria, Battalions of the Free People of Syria, Kataib Ahrar al-Sham)は、シリアで活動するスンニ派反政府武装組織。
アハラール・アル・シャーム・イスラム運動(Harakat Ahrar al Sham al Islamiya)、アハラール・アル・シャーム(Ahrar al Sham)とも呼ばれる。
シャーム自由人イスラム運動(以下「運動」)は、バッシャール・アル=アサド政権の打倒、イスラム国家の樹立などを目標として、主にシリア北部から中部で活動する。
勢力はアレッポ県だけで5000人を擁すると自称する。
戦闘員の大多数はシリア人だが、ロシア・コーカサス北部、リビア、チュニジアなど外国出身者もいる。
中東・湾岸諸国などで個人・非政府組織などから寄附を得て活動資金にしているとされる。
「運動」はアルカイダの系譜を汲むが、創設メンバーでアルカイダ出身のアブー・ハーリド・スーリーの死後はアルカイダとの関係が薄まった。
2015年以降、アルカイダとの関係を否定し、「独裁」打倒をめざす「フリーダム・ファイター」とアピールするようになった。
「運動」は支配地内でシャリーア(イスラム法)による厳しい統治を行い、検察局・警察・拘置所を設置している。
裁判官もいるが、中にはシャリーアの知識が不十分な者もいる。
容疑者には拷問・虐待に相当する処罰を科している。
「運動」は、ダマスカス郊外県のサイドナヤ刑務所で収監経験を持つハッサーン・アッブードを初代指導者として、アフガンやイラクでの戦闘経験を持ち、「シリアにおけるアルカイダの代理人」と呼ばれたアブー・ハーリド・スーリーらによって建設された。
結成当初はシリア軍の車列などに対する小規模な襲撃を繰り返していたが、他組織と連携して軍や政府の施設を攻撃・占拠するなど、反体制派内でも有力組織の一つになったとされる。
2013年11月、「運動」は他のイスラム主義組織と共に組織連合・イスラム戦線(IF)を結成し、アブードがIF政治部門の指導者に就任したとされる。
2014年1月、IFに所属していたイスラム軍、タウヒード旅団、シャームの鷹旅団から、他の反体制派に対して攻撃的なISILに制裁を課そうとする声が上がった。
「運動」はこれに消極的だったが、最終的にIFとしてISILと戦うことを発表した。
これと前後して、ISILとIF・ヌスラ戦線・自由シリア軍などがアレッポ・ラッカ・マンビジなどで戦闘を繰り広げた。
程なく各地で「運動」とISILの間で講和が結ばれた。
しかし、2月にはいると「運動」はISILから襲撃を受けたとして、「裏切り集団」ISILとの停戦合意を破棄すると宣言した。
これに対してISILはIFの司令部・メンバーに背教宣告を下した。
その後、アブー・ハーリド・スーリーはアルカイダ指導者アイマン・ザワーヒリーから、関係が悪化していたアル=ヌスラ戦線とISILの仲裁役に任じられたが、ISILと思われる組織がアレッポの「運動」本部に対して自爆攻撃を行い、アブー・ハーリド・スーリーら6人が殺された。
ただし、ISILはスーリー殺害を否定した。
このようにISILとの戦闘を繰り返した結果、IFは弱体化した。
2015年3月、「運動」はシャームの鷹旅団との合併組織としてシャーム自由人イスラム戦線を結成した。
2015年3月、ヌスラ戦線を含む複数のスンニ派武装組織と共にファトフ軍を結成した。
イドリブ県の県都イドリブは、2015年3月に「運動」とヌスラ戦線を中心としたファトフ軍に支配された(イドリブの戦い)。
4月頃に「闘いの勝利連合」を、さらに7月には「アンサール・アル・シャリーア」なる連合体をそれぞれ結成し、イドリブ県・アレッポ県・ハマー県などで政府軍などに対する攻撃を実行した。
10月、ロシア連邦航空宇宙軍によるシリア空爆が行われると、「運動」支配地も空爆に晒された。
指導者オマルは12月に声明を出し、反体制派間の争いや支援の減少などによって革命が弱まっているとし、反体制派勢力や市民の団結を訴えるなどした。
2016年1月、ヌスラ戦線を中心にファトフ軍加盟組織の完全統合に向け協議が行われたが、「運動」はヌスラ戦線とアルカイダの関係性を理由に反対したとされる。
ヌス…

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