ワジリスタン紛争

ワジリスタン紛争, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=573075 / CC BY SA 3.0

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ワジリスタン紛争

ワジリスタン紛争(ワジリスタンふんそう)は、有志連合諸国のアフガニスタン侵攻以降に、パキスタン北西部のワズィーリスターン(ワジリスタン)を含む連邦直轄部族地域および北西辺境州(現・カイバル・パクトゥンクワ州)やアフガニスタン・パキスタン国境のデュアランド・ライン地帯で発生した、パキスタン政府及びアメリカ合衆国を始めとする不朽の自由作戦参加の有志連合諸国と、ワジリスタンに潜伏するターリバーンやアル・カーイダやそれを支持する現地部族勢力のパキスタン・ターリバーン運動等との戦いの総称。

パキスタン北西部のワズィーリスターンは連邦直轄部族地域(トライバル・エリア)に含まれており、パシュトゥーン人を中心とする伝統的な部族勢力の統治下にあったため、パキスタン政府の影響力は限定的にしか及ばなかった。またパキスタンとアフガニスタンの国境地帯にあるこの険しい山岳地帯は、アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)でソ連軍と戦うムジャーヒディーンの恰好の根拠地となった。

2001年のアメリカ同時多発テロ事件をきっかけとして、アメリカを中心とした有志連合諸国および北部同盟がアルカーイダを匿うアフガニスタンのターリバーン政権をアフガニスタン紛争 (2001年-)により転覆させると、連邦直轄部族地域を中心としたパキスタンとアフガニスタンの国境地帯は、ターリバーン残党勢力やアルカーイダの恰好の潜伏場所となった。

2001年12月、アフガニスタン・パキスタン国境地域のアフガニスタン側でアル・カーイダ掃討作戦を行っていた米軍に呼応する形で、パキスタン側に逃れてきたアル・カーイダを待ち受けるべく、パキスタン軍は独立以来初めて部族地域に進駐した。パキスタン軍は部族勢力と協議してこの地域からターリバーンやアル・カーイダなどの武装勢力の追放を図ったが、いくつものミスが重なり交渉は失敗した。2003年12月にはパルヴェーズ・ムシャラフ大統領を狙った暗殺未遂事件が発生し、部族勢力および武装勢力とパキスタン政府の対立は明らかになった。

2004年ごろから、アフガニスタンから逃れてきたターリバーンの影響を受け、部族地域でイスラム原理主義思想を持ち、過激化した武装勢力(アフガニスタンのターリバーンと同じように、「ターリバーン」を名乗るため、両者を区別し、「ローカル・ターリバーン」あるいは「パキスタン・ターリバーン」と呼ばれる)が台頭してくるようになった。

2004年3月16日、の中心地にアルカーイダの幹部アイマン・ザワーヒリーが潜伏している情報を察知したパキスタン軍はワナを攻撃し、ターリバーンの間で激しい戦闘が起こった(ワナの戦い)。

2004年4月、パキスタン政府は南ワジリスタンの3つの武装勢力と和平協定を結んだ。しかしこれらの協定は戦闘の停止には結びつかず、6月にはアメリカ軍が攻撃に参加し、ヘルファイアミサイルでアル・カーイダとターリバーンの訓練キャンプを運営する)を殺害している。ネクの勢力はバイトゥッラー・マフスードが引き継ぎ、戦闘を続けた。

2005年5月4日、パキスタン軍はペシャーワルの北にあるマルダーンでアル=カーイダのナンバー3のを逮捕した。2003年にハリド・シェイク・モハメドが逮捕されて以降は、アブー・ファラジュ・アッ=リービーがナンバー3の地位を引き継いでいた。CIAは同月中にアブー・ファラジュ・アッ=リービーの有力後継候補のハイサム・アル・イエメニを無人攻撃機により殺害した。

2005年12月、CIAは新たなナンバー3となったアブ・ハムザ・ラビア(Abu Hamza Rabia)を無人攻撃機により爆殺した。

2006年1月13日、アメリカ軍はアフガニスタン国境に隣接するのへの空爆()を開始した。

6月21日、ワズィーリスターンにおけるスィーラジュッディーン・ハッカーニー()率いる武装集団はパキスタン軍と戦うのはターリバーンの意志ではないと声明した。しかし、その後もワズィーリスターンやパキスタン国内での自爆テロが続いた。

9月5日、パキスタン政府との部族勢力の間で以下のような和平協定が結ばれた(ワジリスタン合意)。

10月30日、パキスタン軍はバージャウル管区を空襲し、マドラサ(イスラム神学校)を破壊した()。これが翌年のパキスタン・ターリバーン運動の発足…

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