東京電力管内で電力が不足する可能性があるとして、政府は初めて電力需給ひっ迫警報を出し、節電の協力を呼びかけています。
萩生田経済産業相「最大限の節電にご協力いただきますようにお願いをいたします」
今月、福島県沖で起きた地震で福島県内にある一部の火力発電所が停止しています。それに加え、東京は最高気温5℃の真冬並みの気温となり、エアコンなどの需要が大幅に増えるため、電力の需給がひっ迫しています。
政府は電力の安定供給に必要な余力3%分を確保できない可能性があるとして、初めて「電力需給ひっ迫警報」を出しました。
供給に対する需要の割合を示す電力の使用率は午前8時台で95%となっており、午後11時ごろまで電力の需給が「非常に厳しくなる」としています。
東京電力は他の大手電力会社から電力の提供を受けた上で、なお電力の不足が想定されるとしています。大規模な停電を避けるため、使っていない電気を消したり、暖房の設定温度を20℃にするなど、節電への協力を呼びかけています。
東京電力は「電力需給は当分綱渡りの状況が続く。天候次第だが、また政府の警報が出る可能性もある」と危機感を示しています。
(2022年3月22日放送)
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