第三次チャタヌーガの戦い

第三次チャタヌーガの戦い, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=1587584 / CC BY SA 3.0

#南北戦争の戦闘
#1863年の戦闘
#1863年のアメリカ合衆国
#チャタヌーガ
第三次チャタヌーガの戦い

第三次チャタヌーガの戦い(だいさんじチャタヌーガのたたかい、英:Third Battle of Chattanooga、一般的には単にチャタヌーガの戦い、英:Battle of Chattanooga、他にルックアウト山の戦い、英:Battle of Lookout Mountain、ミッショナリー・リッジの戦い、英:Battle of Missionary Ridgeという呼び方もされる)は南北戦争の1863年11月23日から25日に、テネシー州チャタヌーガ近くで行われた戦いである。北軍のユリシーズ・グラント少将はブラクストン・ブラッグ将軍の南軍を破ることで、テネシー州にいた最後の南軍を排除し、ディープサウス侵攻への道が開け、1864年のアトランタ方面作戦に繋がった。

北軍ウィリアム・ローズクランズのカンバーランド軍4万名は、チカマウガの戦いでの悲惨な敗北の後で、チャタヌーガに撤退した。南軍ブラクストン・ブラッグ将軍のテネシー軍は市を包囲して、北軍を飢えさせて降伏に追い込もうとした。市郊外での追撃はのんびりとしたものであり、北軍に守りを強化する時間を与えてしまった。ブラッグ軍はルックアウト山とミッショナリー・リッジに陣取り、どちらからも市内、テネシー川(市内を貫流していた)および北軍の供給線を見下ろせることができた。ルックアウト山に据えられた大砲が川による接近を支配し、騎兵隊がチャタヌーガに向かう輜重隊への襲撃を敢行したので、北軍は兵士達を食わせていくために他の方法を見出す必要があった。

北軍政府は敗北の可能性に警鐘を鳴らされ、援軍を派遣した。10月17日、ユリシーズ・グラント少将はミシシッピ軍事地区軍と呼ばれた西部軍指揮官職を与えられた。グラント軍はチャタヌーガに移動し、指揮官ローズクランズをジョージ・ヘンリー・トーマス少将にすげ替えた。グラントの技師長であるウィリアム・F・"ボールディ"・スミスは「クラッカー・ライン」と呼ばれる作戦を編み出し、10月27日に水陸協働でブラウンズフェリーに突然の上陸を敢行し(ブラウンズフェリーの戦いと呼ばれることもある)、トーマスのカンバーランド軍とジョセフ・フッカー少将率いる東部戦線ポトマック軍から派遣された救援軍2万名とを繋ぎ、テネシー川を開放した。これで川を使ったチャタヌーガへの物資と援軍の搬入が可能となり、グラント軍のチャンスが拡がった。これに反応したブラッグはジェイムズ・ロングストリート中将にルックアウト渓谷から北軍を追い出すように命じた。その結果としてのウォーハッチーの戦い(10月28日~29日)は南北戦争の中では夜だけで戦われた数少ないものの一つとなった。南軍が撃退されクラッカー・ラインは確保された。

グラントのミシシッピ軍事地区軍はチャタヌーガでは次の部隊で編成された。

ブラッグのテネシー軍はチャタヌーガでは次の部隊が使えた。

10月31日、ブラッグ軍は、ジェイムズ・ロングストリート中将指揮するロングストリート軍団(ラファイエット・マクローズ少将とジョン・ベル・フッド中将の師団で構成)をノックスビル近くにいる北軍アンブローズ・バーンサイド少将の軍隊に対抗するために派遣し、大きくその戦力を減らしていた。11月22日、サイモン・B・バックナー少将の師団にノックスビルのロングストリート支援を命令することでブラッグ軍はさらにその勢力を減らした。

11月半ばにウィリアム・シャーマン少将がテネシー軍2万名を率いて到着したとき、グラントは攻勢を始めた。その最初の動きは、11月23日に当時のチャタヌーガ市域から直ぐ外のウッド砦にあった作戦本部から、オーチャード・ノブとそれに隣接するインディアンヒルおよびブラッシー・ノブにあった南軍の前進基地に対する攻撃命令だった(歴史家の中にはオーチャード・ノブの戦いと呼ぶ者もいるが、実際には小さな戦闘だった)。オーチャード・ノブはそこから次の2日間の戦闘を方向付ける前進し中央を占める地点にあった。この同じ日に信じられないようなことであるが、南北戦争を通じて両軍の中で最も実行力有る師団指揮官と当時の同僚達多くが見なしていたパトリック・R・クリバーン少将の師団に、ブラッグはバックナーの後を追ってノックスビルに向かうよう命じた。

北軍の11月24日の作戦は2方向からの攻撃だった。フッカー隊はルックアウト山の南軍左翼に、シャーマン隊はミッショナリー・リッジの北縁に...

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事