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榊英雄監督、女優への性加害報道を受け新作映画「蜜月」25日公開が中止、今後は未定
榊英雄監督(51)の最新作で、25日公開予定だった佐津川愛美(33)の主演映画「蜜月」の製作委員会は9日夜、公開をいったん中止すると発表した。今後についても、全て未定とした。
同日、同監督が映画へのキャスティングを持ち掛けて女優に性的関係を強要したと文春オンラインが、報じていた。
公式サイトでは製作委員会の名義で「榊英雄氏が監督した同作品につきまして、関係各所との協議の結果、映画『蜜月』の公開を一旦中止とさせていただきます。今後につきましてはすべて未定です」と説明。「本作の公開をお待ちいただいておりましたお客様、また関係者の皆様には多大なるご迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げます」と謝罪のコメントも掲載された。
「蜜月」は、榊監督がプロデューサーも務め、脚本家の港岳彦氏が脚本を手掛けた原作のないオリジナル作品。佐津川のほか筒井真理子、板尾創路、濱田龍臣、永瀬正敏らが出演。美月(佐津川)は、母の五十鈴(筒井真理子)が新たな伴侶・靖男(板尾創路)を得て義父の息子伊織(濱田龍臣)と4人家族となり、やっと温かな居場所が出来ると期待したが、女という性に嫌悪、嫉妬し激しく抑圧する母への反抗心から、義父に接近。ささやかな反抗心だったが、次第に深みにはまっていき、その延長線で起きた事件で家族が崩壊していく。15年後、32歳になって陶芸家の夫・哲郎(永瀬正敏)のもとにいるが、伊織が15年ぶりに現れ、母の死を告げたことで、封印していた過去の自身の黒歴史と対決する物語。劇中では佐津川と板尾が性的なシーンも演じている。
前日8日は国際女性デーで、東京・テアトル新宿でワールドプレミアを開催。劇中で主人公・美月の17歳から32歳を演じた佐津川は「美月を…ごめんなさい。今日は、初めて皆さんに見ていただける日なので、純粋に、見ていただけるのが、ありがたいなという気持ち」と口にすると、また涙で声を詰まらせた。その上で「まず撮影する中で、17歳から32歳とを完全に分けないと(演じるのは)難しい。お願いして、過去パートから撮らせてもらい、撮休日1日で髪形を変えて大人パート…。そのおかげがあって、自分の中では演じられたのかなと思っています」と振り返った。
さらに「(現場での戦いは)いっぱいありました。台本を男性が書き、男性の監督が演出する…分かってはいましたけど、理解できないものは言わせていただきましたし、現場で戦えるものは戦いました」と振り返るなど、渾身(こんしん)の主演映画であることを強調していた。
文春オンラインによると、脚本家の港氏が榊監督と製作側に一連の問題について問い合わせたという。
榊監督は1995年(平7)に俳優としてデビューしているが、18年の「西郷どん」、19年の「いだてん~東京オリムピック噺~」と、2年連続でNHK大河ドラマに出演していた。監督作も「蜜月」のほか、4月15日には安田顕(48)と山田裕貴(31)の主演映画「ハザードランプ」の公開も控えている。
◆榊英雄(さかき・ひでお)1970年(昭45)6月4日、長崎県五島市生まれ。1995年(平7)に映画「この窓は君のもの」に主演し俳優デビュー。北村龍平監督の00年「VERSUS」、02年「ALIVE アライヴ」で頭角を現す。98年に自主映画「“R”unch Time」で監督デビュー。07年に「GROW 愚郎」で商業映画初監督。10年公開の「誘拐ラプソディー」で日本映画批評家大賞新人監督賞。成人向け映画も手掛けた。
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