【ゆっくり解説】本当に安全!?核のごみ最終処分場~オンカロ~Really safe! ?? Nuclear waste final disposal site-Onkaro-

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今回はフィンランドの放射性廃棄物処分場オンカロについてです。
1983年からフィンランド国内の核廃棄物を全てフィンランドで処分する目的で
建設された巨大洞窟オンカロ。10万年後を見据えた挑戦とは!?
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【あらすじ】 
フィンランドという国
近親者が介護すると手当がもらえる制度もあったりするから、介護者を支えるという点では日本より先を行っているようだぜ。
説明は省くけど無料でも多少の条件はあるぜ。でもこのおかげでフィンランド社会では学歴ロンダリングが起きにくいといわれているし、個々の能力で判断されるってことだぜ。もちろん全ての業界がそうだというわけではないけれど、魅力的な社会構造であるという評価は多いな。
ノキアを始めとして世界に名だたる企業を輩出してるもんね。昔は広大な森と湖に囲まれた自然が有名だったけど、近年はITが強かったはず。
国土の7割以上が森林だからな。製紙産業や金属産業が盛んだったが1990年代からは電子産業にシフトしていってるぜ。そしてその中でもエネルギー産業がだな。原子力が30%、水力が25%、そして木材を使用するバイオマス発電が16%。これら再生エネルギーが上位を占めるのは日本と全く異なるぜ
再生エネルギーはどれも二酸化炭素を増やさずに発電できるから、世界的にも高い評価を得
られるわね
オンカロって
そんな電力事情を持つフィンランドで世界的に注目を集めたのが今回取り上げるオンカロなんだ。
なんでも「世界初の放射性廃棄物最終処分施設」だってね。
放射性廃棄物最終処分場オンカロが位置するのは、フィンランド西岸のエウラヨキという場所にあるオルキルオト島の地下深くだぜ。洞窟を意味するオンカロという言葉通り、地中深くに穴を掘ってそこに廃棄物を処分していくんだ。
オルキルオト島といえば原子力発電所が有名だわ。フィンランドに2基あるうちのひとつがそこで稼働してるのよね。
そうだな。さっきの話にある通りフィンランドは国の電力を3割近く原子力に頼っているから、国民の生活を支える重要な基盤なんだ。ちなみにもう一つはフィンランド南部のロヴィーサにあるぜ。
なんとこのオンカロ建設計画が始まったのは1983年。この時からすでに、フィンランド国内の核廃棄物を全てフィンランドで処分することが方針となっていたんだぜ
ほとんどの国は地上の一時保管施設に貯蔵する対応をとっているようだけどな。オンカロは廃棄物の永久処理施設なんだぜ!
当時のフィンランドはソ連に協力することで資本主義を維持していたからな。親交も深かったんだ。その後2001年にはオルキルオト島への建設が決定したぜ。2004年から工事が始まり、2022年には稼働する予定だそうだ。
最終的に全長42キロに到達するほどの洞窟掘削計画だからな。最終処分には日本円で約4200億円の費用がかかると見込まれてる。ちなみに見学施設もあるから、霊夢も機会があったら見に行くといいぜ。
確かに専門家の間でも議論が分かれるところだぜ。実は、オンカロに使用される手法には、放射能漏れの危険性があると指摘されているんだ。
オンカロはどのように使われるのか

オンカロってそもそもどうやって使われるのかあまり知らないんだけど・・・ざっくり言えば、洞窟に放射性物質を入れて保管しておくのよね?
そうだな。オンカロの構造は曲がりくねったトンネルのようになっているんだ。そこに、使用済みの核燃料棒を入れていくんだぜ。
まずは鉄の容器で周りを覆うんだ。その次は分厚い銅の容器に入れる。さらに、その上からベントナイトで覆って完成だな。
鉄や銅の容器はキャスクって呼ばれてるんだけど、これらが次第に腐食していく恐れがあるんだぜ。
ベントナイトは粘土鉱物を主成分とする岩石のことだぜ。火山の噴火によって堆積した火山灰がベントナイトを形成するといわれてるんだ。
そしてその状態の核燃料棒をひたすらオンカロに詰め込んでいくんだ。この手法は地層処分と呼ばれてるぜ。最も確実な処分法といわれているな。
浅地中トレンチ処分・浅地中ピット処分・余裕深度処分・地層処分の4つに区分されるんだ。後になるにつれ処分する地中の深度が増すんだ。放射能レベルの違いによって区分けされているぜ。
地下300メートルより深くに埋めるんだぜ。オンカロの場合は地下450メートルだ。安全というよりも、高レベルの放射性物質は地層処分するしかないんだ。
立入禁止になるのね。でも立ち入り禁止と言われたら逆に入りたくなるんだけど…
その話も出ているぜ。処分場の場所を分からなくするべきだって議論が続いているんだ。立入禁止の警告を人類が守ってこなかったことは歴史が証明しているからな。
今調査研究されているエジプトのピラミッドにある墓は、元々立入禁止だったって有名よね。オンカロの場合はとにかく塞いで、入れなくするのが安全であることには変わらないようだけど。
さっきのベントナイトも使って、核燃料棒と同時にトンネル内ごと埋めていくイメージだな。そして放射能成分が低いレベルに落ち着くまで放置するんだ。
原子力発電に伴って高レベルの放射性物質を発する核燃料棒だけど、大体10万年くらいすれば低いレベルまで落ち着くそうだ。
長すぎる年月に対しては専門家も明確な回答は出せないんだ。ただフィンランドの地形の話をすると、オンカロはかなり強固な岩盤に覆われていることが分かってるんだ。長年地殻変動も起こしていない。固く安定しているからこそ、その場所が選ばれたわけだぜ。
そもそも核のゴミを入れ終わるのは100年先だなんて話もある。だからこそ原子力発電における核のゴミ問題は、将来世代の暮らしも考えていかなければならないんだ。

10万年後その国があるのかなんて誰にもわからないけど…。

スケールが大きすぎて10万年後は想像がつかないが、だからといって先延ばしにできる問題ではないことも確かなんだ。例えば日本における原子力発電事業はかつて「トイレのないマンション」なんて呼ばれていたからな。

日本や各国の放射性物質廃棄事情

核のゴミの処分先が決まらなかったのよね。ゴミの処分方法を定めないまま発電を開始して、最終処分方法が決まらぬままに原子力発電所を運営する日本政府には批判も多いわ。
2021年5月時点では青森県六ケ所村と、茨城県東海村で核のゴミが一時管理されてる状態だ。
最終処分可能な状態までの一時保管だったわよね。
そうだな。大体30〜50年のスパンで保管されていくようだぜ。ガラス固体化された燃料を空気の対流を利用して冷却しているんだ。
使用済み核燃料とガラスを混ぜたものがガラス個体っていうのよね。近づいたら20秒で死ぬっていう。
施設内では厚さ2メートルものコンクリートで放射線を遮断しているそうだ。国内では2020年時点で約2500本ものガラス個体が保管されてるんだぜ。
でも一時保管にも限界があるでしょうよ。日本でも最終処分場が作れるのかは疑問だわ。地震大国だし、フィンランドみたいに強固な岩盤があるわけじゃないしさ。
実は地震による揺れと最終処分場の安全管理はそこまで関係ないことが分かってるんだぜ。地表が大きく揺れるような地震の場合は地下深くに位置している方が安全なんだ。周囲の岩盤と一緒に揺れるから地震によって破壊される可能性は低いと見られてるようだぜ。
ということは、日本でも作れる可能性は高いのね。
2020年に北海道の寿都町と神恵内村が最終処分場として公募に応じる方針を表明したようだけどな。ただ日本の地形や自然災害の多さを考えるにオンカロの事例をそのまま流用できないことも確かなんだ。そもそもオンカロでは核燃料を再利用せず直接廃棄する計画だからな。
だから10万年かかるのね。たしかに日本は核燃料の再利用がベースだったわ。
使用済み核燃料からウランやプルトニウムを取り出して再利用するのが日本式だな。その再利用過程の残留物が日本における核のごみなんだ。ちなみにゴミは地層処分することが法律で決められてるぜ。
早く処分場が日本でも決まるといいわね。でも確か、処分地選定済み国自体がかなり少ないよね?
フィンランドの他にはスウェーデンとアメリカくらいだな。処分地を決めるまでにもプロセスが必要だから、すぐに決まって運用開始というわけにも行かない現実があるぜ。
国土が広ければすぐに見つかるってものでもないのね。
例えばアジアの国だと韓国は処分地調査段階前のようだな。日本は地質学やデータなど文献の調査中。中国はボーリング調査を開始したそうだ。
そうだな。フランスは処分地について地下の精密調査中なんだ。他にもヨーロッパの国々では韓国・日本・中国のように、原子力発電所保有国がそれぞれのプロセスを踏んでいるところだぜ。
日本は一旦オンカロに引き受けてもらうのはどうかしら?日本より安全な地殻で処分してもらったほうがいいじゃない。
オンカロはフィンランド専用なんだ。他国のゴミは受け付けないと明言してるぜ。
それじゃあやっぱり、日本でも最終処分場を作る必要があるわね。
これまで色々な処分方法が研究されてきたんだ。海に捨てる海洋投棄・南極に埋める氷床処分・宇宙へ飛ばす宇宙処分・地上で管理する長期管理なんかが代案ではあったぜ。でも、どれも地中での処分には敵わないんだ。
地下300メートルを超える深さの岩盤には酸素が少ないっていうし。酸化を防いでものが変化しにくいのよね。
地下水も1年間に数ミリ程度の進み具合なんだ。地表に放射性物質を含んだ水が染み出すのを極限まで抑える構造には最適だ、ということなんだぜ。
オンカロの稼働が見えてきたことで、世界的にも核のゴミ問題が加速するわね。
解決の糸口は早々見つかるものじゃない。さっきも話したとおり、1950年代から核の廃棄問題は議論され続けてきたんだ。そして日本の最終処分場も課題は山積みだな。選定までのプロセスには20年かかると言われているし、文献調査は20億円、ボーリング調査は70億円規模の費用が見込まれてるんだぜ
各都道府県・市区町村と連携を取りながら進める必要があるし、容易く解決しない問題ね。
ただ、10万年先だからと放っておくことはできないからな。原子力を利用した責任は自国で取る。これが世界的な最終処分の情勢だぜ。

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