日本で広がるウクライナ支援…一方でロシア市民に向けられる”敵意” 日本のユーチューバーも被害に

ロシア軍による被害が拡大する中、日本ではウクライナを支援する動きが広がっています。一方で、日本に住むロシア人ユーチューバーには心ないコメントも…。

山本恵里伽キャスター:
「都内のウクライナ大使館です。玄関先にはたくさんの花が置かれています。また、直接募金を届ける方も多くいまして、支援の輪が広がっています」

大使館にはひっきりなしに募金を届ける人の姿がありました。

募金した男性:
「個人として何かできることはないかなと思った時に直接何か出来る訳じゃないので募金という形で」

中には母親と訪れた小学生も。

募金した児童(小6):
「今持っていたお小遣いだけで僅かですけど、少しでも力になれたらいいと思って少しだけでも寄付しました」

国際社会はロシアへの批判を強めています。40年ぶりに開催された国連総会の緊急特別会合で、ロシア軍に対し即時完全撤退などを求めた決議案を141か国の賛成多数で採択しました。採択の後には拍手が約40秒間続きました。
ロシアやベラルーシーなど5か国は反対、中国など35か国は棄権しました。

裁決前、ウクライナの代表は。

ウクライナ キスリツァ国連大使:
「ロシアの目的が占領だけではないことはすでに明らかです。これは大量虐殺です」

ウクライナのゼレンスキー大統領は。

ゼレンスキー大統領:
「ウクライナはロシアと1対1になれば力が足りません。今ロシアと言いましたが、民間人の話ではなく政府幹部や軍などの意味です」

しかし、敵意は一般のロシア人にも向けられています。

フィンランド ストゥブ元首相:
「ロシア語を話す子ども達が学校でいじめられていると聞いた。大事なのは一般のロシア人のせいではないということだ」

日本に住むロシア人にも。

ロシア人ユーチューバー ナスチャさん:
「ロシア人だからと悪質なコメント、誹謗中傷なコメントが増えました」

ロシア人ユーチューバーのナスチャさん、日本国内での旅行の様子や食べ物をレポートした動画などを投稿してきました。ロシアによる侵攻が始まり、普段通りの活動を続けるか迷ったと言います。

ナスチャさん:
「戦争や侵略行為には私は反対していて、国際情勢に便乗して再生回数をとるのはモラル的に違和感を感じました。いろいろ悩みました」

父がウクライナ出身というナスチャさんはウクライナにいる親族にも相談したと言います。

ナスチャさん:
「今まで通り続けて、動画とかも出しても全然問題ないと言われました。ユーチューブは私にとって仕事なので続けると決めました」

普段通りの活動を続けると決めたナスチャさん。しかし、コメント欄には

「ロシアは侵略国家である。ロシア人はロシア国家の構成員だ」
「本当の敵はプーチンではない。ロシア国民だ」

といった書き込みがされています。

ナスチャさん:
「とても悲しいです。エスカレートしないように祈るしかないですね。国籍によるヘイトや誹謗中傷がなくなってほしいです」

世界で広がりかねない状況にSNSにはロシア人へのヘイトをやめようというハッシュタグ「#StopRussianHate」をつけた投稿が少しずつ増えています。
(03日23:10)

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