北の兵士越境後、韓国側が警告射撃 亡命者は下級兵士
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【ソウル=名村隆寛】韓国軍合同参謀によると、21日午前8時4分(日本時間同)ごろ、韓国北西部の京畿道の中西部前線で、北朝鮮の兵士1人が軍事境界線を越えて韓国に亡命した。越境の際に銃撃戦などはなかった。
亡命した兵士は19歳くらいの下級兵士で、小銃を所持していたという。韓国軍では亡命の経緯を調べている。
兵士の越境後、北朝鮮側は兵士数人が軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)に侵入し、軍事境界線近くまで接近。韓国軍は9時半ごろ、警告放送を流し、20発の警告射撃をした。10時13分と16分ごろの2回、北朝鮮側から数発の銃声が聞こえたが、韓国側での被弾の痕跡は確認されておらず、被害もなかったという。
北朝鮮兵士の亡命は今回で今年4人目。先月13日には、南北軍事境界線がある板門店で、北朝鮮兵士が韓国側へ越境し亡命した。この時、北朝鮮側は兵士を追跡し、約40発の銃撃を加えた。追跡兵士の1人が一時、境界線を越えた。
銃撃を受けた兵士は重篤な状態だったが、治療の末、一命をとりとめた。
一方、韓国統一省によると、20日午後、日本海の竹島(島根県隠岐の島町)の近海で北朝鮮の船が発見された。北朝鮮住民2人が救助され、いずれも韓国への亡命の意思を示しているという。
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