私たちにできるウクライナ支援 買って支援、飲んで支援、ポイントで寄付も

止まらないロシアのウクライナへの軍事侵攻。そんな中、日本でも何か出来ることはないか?と支援の動きが広がりつつあります。在日ウクライナ大使館では献花や募金の為に訪れる人がいるそうです。他にSNSなどで寄付のための口座なども公開しています。
また、寄付以外の支援の方法もあります。売上金が寄付される衣料品を購入することで支援、ウクライナ産のはちみつを使ったレモネードを飲んで出来る支援、また、いつも使っているポイントでの支援が可能な場合もあるそうです。日本からでも「できること」を紹介します。

■日本でも企業や個人が次々と寄付

良原安美キャスター:
ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて10日以上が経ちました。ウクライナの平和を祈って日本から何かしたいとアクションを起こす方、寄付をする方が増えているようです。さまざまな形の寄付があります。ご紹介していきます。

<ユニクロ>
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは企業として約11億5000万円を寄付すると発表しました。さらに衣料20万点も提供するとしています。毛布やマスク、リサイクルの防寒着などがそれにあたるということです。

<楽天>
楽天ではネットで募金を集め、集まった約7億2400万円(7日午後5時時点)を寄付すると発表しました。さらに楽天の三木谷浩史会長兼社長は個人で10億円を寄付すると発表しています。

<ウクライナ大使館>
在日ウクライナ大使館に集まった寄付金は、6万人以上から約20億円ということです。さらに、直接大使館に訪れる方もいらっしゃるそうで、献花をしたり、職員に手渡しで寄付金を渡す方もいらっしゃるということでした。大使館の職員の方は「寄付や応援には言葉にできないほど感謝している」とおっしゃっています。ウクライナ大使館は今、ツイッターなどで寄付のための銀行口座を公開しているということです。

■広がる寄付の選択肢 ちょっと変わった方法も

<ふるさと納税>
ちょっと変わった形でできる寄付もあります。まずはふるさと納税です。大阪・泉佐野市が行っています。全額、ウクライナ大使館へ寄付されるということです。返礼品はありません。3月4日から始まったこのふるさと納税、7日午後5時時点で約2380万円が集まっているということです。

<ポイントを寄付>
また、ポイントで寄付するというやり方もあります。Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイントなどは、それぞれのサイトで1ポイント=1円で寄付することができるということでした。寄付と一口に言っても様々な形があるんですね。

井上貴博キャスター:
ほかにも、愛媛県今治市のうどん店では、特別メニューで0円の定食を作っていて、「1円でも10円でも100円でもいいので募金してもらえないでしょうか」と店内にウクライナ支援の募金箱を設置しているそうです。選択肢がさまざま広がっていると感じます。

ホラン千秋キャスター:
「募金」と聞くと、なんか「どこかで特別な手続きをしなきゃいけないのかな」とか思ってしまいがちですけど、私たちが普段使っているお店やウェブサイトで簡単に手続きできるものがたくさんあるので、探してみると、ちゃんとウクライナに自分の願った方法でお金、寄付を届けるということができそうですよね。

井上キャスター:
SNSの力だと思うんですけど、ぜひ今、携帯電話ある方、「#sunflower」と調べていただくと、ひまわりの絵とか写真がバーって出るんですよね。これもウクライナを象徴する花ということで世界中に今広がっていて、本当にSNSの強みを感じます。

■寄付金の使い道を心配する声も

良原キャスター:
そして、ウクライナへの寄付に関しては「武器の購入につながるのでは」という寄付金の使い道を心配する声も実はSNS上では聞かれています。これについて寄付に詳しい日本ファンドレイジング協会・宮下真美さんにお話を伺いました。「寄付金が武器の購入に使われる可能性はあります。それを避けたければ寄付を行う団体・機関のホームページを見て、何に使うのか、過去、何に使ったか調べることが重要」と言います。

いくつか調べてみました。例えばビースウィンズ・ジャパンでは、首都キエフの医療機関に点滴や医薬品などの物資支援を行うとしています。また、難民を助ける会(AAR Japan)では、近隣国に避難したウクライナ難民の支援を行うとしています。それから、セーブ・ザ・チルドレンでは、子どもたちとその家族に衛生用品・食料・現金などを提供すると公表しています。ただ寄付をするというだけではなくて、その使い道も一度見てみるといいかもしれません。

■寄付以外の方法も

<Tシャツ>
さらに寄付という形以外での支援の輪も広がっています。まずは、衣料通販大手の「ZOZO」が販売しているTシャツです。「ウクライナ人道支援チャリティーTシャツ(2020円)」。ウクライナの国花ひまわりがプリントされています。売上金は全額寄付されます。7日午後5時時点で販売枚数は11万5614枚、寄付金は約2億3000万円に上っているということです。販売が3月14日までと期限がありますので、もし気になる方がいらっしゃったらチェックしてみてください。

<神社の御朱印>
さらに神社で支援するという動きもあります。愛知県東海市の熊野神社では平和を願う御朱印というものが3月1日から登場しました。「和」という文字と「ウクライナ、そして世界に平和を」という文字が書かれています。「手元に残るものがあることで平和を考える機会が増えたら」と担当者はおっしゃっています。初穂料500円が全額寄付されるということです。

<ウクライナ産はちみつ入りレモネード>
続いてウクライナ産のもので支援をするという動きもあるんです。東京・練馬区にある「レモネードの国」というお店。ウクライナ産のはちみつを使ったレモネードが販売されています。こちらの店では世界各国のはちみつを扱っているそうですが、2月中旬頃からウクライナ産のはちみつを使ったレモネードの注文が増えて、そして現在、注文の9割を占めているということなんです。じゃあ、ということで、3月2日から「レモネードの国」では、ウクライナ産はちみつを使ったレモネードを注文すると、1杯につき10円がウクライナ大使館に寄付されるようになったということです。ちなみに、ウクライナ産のはちみつはひまわりの花の蜜が多いということで、濃厚な甘さが特徴ということでした。

井上キャスター:
確かに生活していても、スーパーなどで、ウクライナ産が気になるようになりましたよ。

ホランキャスター:
そうですね。どうにか自分ができる形で支援したいなと思ってらっしゃる方もいると思うんですけれども。ロシア料理店に嫌がらせのような書き込みがあって、実はそのロシア料理店を営んでいるオリガさんという女性はウクライナ出身だったというようなことがあったと思うんですけれども、自分の行っているアクションがポジティブなものであったらいいなと思うんですよね。ロシア出身の方であったとしても、皆さんが戦争に賛成しているわけではなくて、反対している方もいらっしゃいますので、ネガティブな書き込みは絶対にやめて頂きたいですし、前向きに前向きに支援したいなと思います。

井上キャスター:
ちょっとのことから支援できますよね。ウクライナってIT大国ですからVRゲームもものすごく普及してるんですよね。ウクライナのゲームをすると、そこに収益がいくということもありますし、本当に私たちの周りに支援する方法は溢れている気がします。

(07日19:07)

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