ゼレンスキー大統領「NATOのせいで死ぬ」・・・“飛行禁止空域”巡り痛烈批判(2022年3月7日)

 ウクライナとロシアの停戦に向けた3回目の協議は、7日にも行われる見通しです。

■NATO「ウクライナ進出ない」

 プーチン大統領は6日、トルコのエルドアン大統領との電話会談で、「ウクライナへの軍事行動を止めるのは、ロシアの要求が満たされた場合のみだ」と話し、一切妥協しない考えを改めて強調しました。

 ロシアの猛攻にさらされるウクライナは、NATO(北大西洋条約機構)に対し、ロシア軍機の侵入を防ぐため、ウクライナ領空を「飛行禁止空域」に設定するよう求めていました。しかし・・・。

 NATO・ストルテンベルグ事務総長:「我々は、地上でも領空でも、ウクライナに進出するつもりはない」

■ゼレンスキー大統領「弱腰だ」

 NATOは、「飛行禁止空域」の設定を拒否する考えを示したのです。

 ストルテンベルグ事務総長:「『飛行禁止空域』設定を実施する唯一の方法は、NATOの戦闘機をウクライナ上空に派遣して、侵入したロシア軍機を撃墜することだ。私たちとしても、ウクライナの絶望的な状況は理解しているが、NATOが飛行禁止空域を設定すれば、ヨーロッパで多くの国を巻き込んだ、本格的な戦争に発展しかねない」

 ゼレンスキー大統領は、こうしたNATOの姿勢を「弱腰だ」と痛烈に批判しました。

 ゼレンスキー大統領:「飛行禁止空域の拒否は、ロシアがウクライナの都市に、空爆を行なってもよいと、NATOが許可したことを意味する。きょう以降、殺される人たちは、すべてNATOのせいで死ぬことになる。NATOが弱気なせいで、結束力の欠如のせいで、戦争は終わらない」

■プーチン大統領 NATOを牽制

 プーチン大統領は、アエロフロート・ロシア航空の客室乗務員らとの懇談会に出席。参加した女性からは、こんな質問がありました。

 客室乗務員らとの懇談会:「私たちは皆、大統領の方針や現在行われている軍事作戦に賛同しています。なぜ、今回の軍事作戦を実行したのでしょうか?避けることはできなかったのでしょうか?」

 プーチン大統領:「ウクライナが、欧米側から軍事支援を受けている。この状況を放置するわけにはいかない」

 ウクライナ侵攻を正当化したうえで、「飛行禁止空域」設定についてもNATO側を強く牽制(けんせい)しました。

 プーチン大統領:「こうした動きがあれば、即座に武力紛争に参加したとみなす」

 また、日本や欧米各国が科している経済制裁についても「ロシアに対する宣戦布告に等しい」と警告しました。

(「グッド!モーニング」2022年3月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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