ロシア軍 主要都市で“民間人攻撃”・・・「テレビ塔」「州庁舎」爆撃 多数死者も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月2日)

ロシア軍の攻撃は、ウクライナの首都キエフだけではありません。「第2の都市」ハリコフでも、州庁舎がミサイルで攻撃されました。少なくとも、10人が死亡したということです。

■立ち向かう市民・・・州庁舎にミサイル

 激しい炎と共に、辺りに広がる黒煙。ウクライナ第2の都市・ハリコフの州庁舎へ、ロシア軍によるミサイルが撃ち込まれたのです。

 ウクライナ北東部では、市民が集まり、ロシア軍の車両を止めようと抵抗しました。

 しかし、車両はスピードを上げ、強引突破。上に乗っていた男性を振り落としたのです。

■ロシア外相の演説に・・・出席者退席

 1日の日本時間午後9時前、ウクライナのゼレンスキー大統領は、EU(ヨーロッパ連合)議会に向け、オンラインで演説を行いました。

 ゼレンスキー大統領:「ウクライナ市民は、自由のために戦っている。そして、命は死を乗り越え、光は闇を克服します。ウクライナに栄光あれ」

 議会に参加した多くの人が立ち上がり、スタンディングオベーションで拍手を送ります。

 一方、スイス・ジュネーブで開催された「国連人権理事会」。ロシアのラブロフ外相がオンライン演説を開始すると、欧米の外交官ら“数十人”が一斉に退席し、抗議の意思を示しました。

■テレビ塔にミサイル直撃・・・響く爆発音

 そのおよそ4時間後、首都キエフのテレビ塔では、激しい爆音と共に、燃え上がる炎と黒煙。さらに、2度目の爆発音も聞こえます。

 映像を確認すると、最初の爆発で黒煙が残るなか、2度目の爆発と同時に、赤い炎が吹き上がっているのが分かります。

 さらに別のカメラには、画面左側から、テレビ塔に向かい、ミサイルが飛んでくるのが分かります。

 女性:「まだ、攻撃があるかもしれない。まだ(テレビ塔が)、立っているわ。何かの上に倒れなきゃいいけど・・・」

 侵攻から6日目。ロシア軍が、ウクライナの首都キエフのテレビ塔を砲撃。ついに、首都への攻撃を開始しました。

 テレビ塔の内部では、消防士が消火活動を行っています。

 ウクライナ当局によると、テレビ制御室と、変電所が攻撃され、少なくとも複数のチャンネルで、一時的に放送が中断したということです。

 ウクライナの緊急事態相は、この攻撃で「5人が死亡、5人がけが」をしたと伝えています。

■州庁舎にもミサイル・・・窓吹き飛ぶ

 1日午前8時ごろ、140万人が暮らすウクライナ第2の都市「ハリコフ」の州庁舎へ、ロシア軍によるミサイルが撃ち込まれました。

 炎と共に、辺りに黒煙が広がります。

 ハリコフの当局者は、「ロシア軍は巡航ミサイルなどを使用し、これはウクライナの人々への大量虐殺だ」と厳しく非難しました。

 爆発直前のミサイル攻撃で、州庁舎前の通りを車が走行。そして、黒煙の中へと巻き込まれます。

 画面右側を走っていた車は、間一髪で黒煙から抜け出し、州庁舎から離れます。その後、車から降り、走って避難していきました。

 攻撃を受け、辺り一面には、がれきが散乱していました。

 州庁舎は爆撃の影響で、部屋の窓ガラスが割れ、花壇の花が跡形もなくなくなってしまっています。

 大破して、黒焦げになる車もありました。

 ウクライナ内務省によると、この攻撃で「少なくとも10人が死亡、35人が負傷した」と報告されています。

 ゼレンスキー大統領:「ロシアからのミサイルが、ハリコフの顔である自由広場を直撃した。これは、都市に対する、ハリコフに対する、我が国に対するテロ行為である。街のあちこちで、人々が砲弾にやられている」

■住宅街で無差別砲弾・・・11人死亡

 ハリコフへの攻撃は、日に日に激しさを増します。

 男性:「出るぞ」 
 女性:「行って、追い付くから」
 男性:「急ぐから、急ぐから」

 住宅街に砲弾が、無差別に撃ち込まれています。攻撃を受けた家の中には、ミサイルの残骸が転がっていました。

 少なくとも、11人が命を落としています。

■町中に「謎のマーク」・・・“標的目印”か

 さらに今、市民を不安にさせていることがあります。

 ウクライナの政府機関「UKRAVTODOR」(公式フェイスブックから):「このマークを見つけたら、すぐに警察に報告して下さい」

 ウクライナの高速道路を管理する政府機関が、フェイスブックに投稿した画像です。

 道路にスプレーのようなものが書かれた、緑の「×」印。他にも、様々な色の「〇」や「×」印まであります。

 ウクライナの政府機関「UKRAVTODOR」(公式フェイスブックから):「敵のロシア軍が目印として使用しています。土、泥で塗って下さい。すぐに警察に報告して下さい」

 これは、ロシア軍が“攻撃の目印”のために書いたものだといいます。こうしたマーキングは、道路以外にもありました。

 ウクライナ・エネルギー庁(公式フェイスブックから):「警戒を怠らず、ガスのパイプラインなどに注意を払って下さい」

 ウクライナのエネルギー庁がSNSに投稿したのは、ガスのパイプラインに貼られた“謎のステッカー”。これにも、的のような印が描かれていました。

 ウクライナ・エネルギー庁(公式フェイスブックから):「可能であれば、ステッカーをはがすか、何かで覆い、土や粘土で塗って下さい」

 ウクライナのウェブメディアは、これらのマークはロシア側の工作員によるもので、同じようなものが国内各地で増えていると報じています。

■住民 ロシア兵に厳しく問い詰め・・・

 「帰れ!帰れ!帰れ!」

 ウクライナ市民が、町を占領したロシア軍に抗議します。

 ウクライナの住民:「撃つ気かい?どうぞ、俺は丸腰だよ。ほら撃てよ、お前ら」

■捕虜のロシア兵「すべてウソだ」

 ウクライナ国防省がツイッターで公開した動画。ウクライナ側に捕まった、ロシア軍の捕虜です。

 捕虜となったロシア兵:「非合法に、ここに送り込まれました。自国軍によって、頭部を負傷しました。ウクライナ軍の医療部が、私を助けてくれました。ママ、ここから僕を戻して。我々は、ここで平和的市民を殺しています。何も悪いことをしていないのに」

 ウクライナ側は、こうした動画を公開することで、戦意をくじく“心理戦”を始めたとみられます。

 捕虜となったロシア兵:「(ロシア軍は)丸腰の市民には銃撃しないと言っていたのに、すべてウソだ。幼稚園も攻撃している。プーチンに訴えて下さい。もうたくさんだ。良いことは何もない」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年3月2日放送分より)

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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