アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は歴史的な物価の上昇を抑制するため3月に利上げに踏み切り、ゼロ金利政策を解除する考えを示しました。
パウエル議長
「FOMCは政策金利をゼロ近辺に維持し、まもなく引き上げられるのが適切だとの見通しを示した。委員会は3月の会合で利上げを行うことが適切な状況であると判断している」
FRBのパウエル議長は26日、今のアメリカ経済について、「物価上昇率が目標の2%を大きく上回り、労働市場も力強い」と強調。次回3月の会合で利上げに踏み切り、新型コロナで落ち込んだ国内景気を下支えするため導入したゼロ金利政策を解除する考えを示しました。
また、量的緩和策の縮小は「3月上旬に終了させる」と強調したうえで、保有資産の圧縮については「利上げの後に始める」との方針を示しました。
この日のニューヨーク株式市場は、パウエル議長が金融引き締めに前向きだとの警戒感から売り注文が広がり、ダウ平均株価は一時400ドル以上値下がりしました。(27日12:42)
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