87万人以上が国外に避難しているとみられています。ロシアの侵攻から逃れたウクライナ人について、岸田文雄総理大臣は、日本で受け入れる方針を明らかにしました。
■避難民「6日間も国境で過ごし・・・」
ロシアの攻撃から逃れるため、隣国のポーランドなどに避難しているウクライナ市民。支援の輪も広がっていて、食料だけでなく、大量の衣服も届けられています。
避難民:「6日間も国境で過ごして、車中泊を強いられていたので、手伝ってくれるボランティアの方がいることには、とても感謝しています。彼らは、食べ物や水などで、私たちを大いに助けてくれると思います」
■岸田総理「人道的な観点から対応」
こうしたなか、岸田総理は2日、日本への避難民の受け入れを表明しました。
岸田総理大臣:「ウクライナから第三国に避難された方々の、我が国への受け入れも、今後進めて参ります。まずは、親族や知人が日本にいらっしゃる方々について、受け入れることを想定していますが、それにとどまらず、人道的な観点から対応して参ります」
■バイデン氏「責任はプーチンのみに」
こうした現状を生み出しているロシアに対して、国際的な批判は高まる一方です。
アメリカのバイデン大統領は、政権の施政方針を示す「一般教書演説」で、プーチン大統領を呼び捨てし、強い口調で非難しました。
バイデン大統領:「プーチンは今、世界から切り離されています。かつてないほど、孤立しています。一体、どうなるか見ているがいい。すでにルーブルは、価値の3割を失いました。そして、ロシアの株式市場は、4割を失いました。そして今、取引を停止されたまま、ロシア経済が痛手を受けています。この責任は、プーチンにのみあります」
■ミャンマー大使「誰よりもよく理解」
日本時間の3日未明に行われた、国連総会「緊急特別会合」の最終日でも・・・。
カンボジア大使:「カンボジアは、ウクライナの現状、人々の苦しみ、そして、多くの命が奪われていることを大いに懸念しております。長きにわたる平和は、対話と交渉によってのみ、達成できるものと信じています」
自国で軍によるクーデターが発生し、衝突が絶えないミャンマーの大使は、次のように話します。
ミャンマー大使:「ミャンマーは、ウクライナの人々が直面している苦しみを、誰よりもよく理解しています。ミャンマーの人々も、同じような恐ろしい苦しみを味わっています。正義、自由、平和は、世界中で必ずや勝利します」
アメリカの大使は、ロシア兵に対し、次のように呼び掛けました。
アメリカ大使:「不当で、不必要な戦争の最前線に送られたロシアの兵士たちへ。あなたたちの指導者(プーチン大統領)は、嘘を付いている。戦争犯罪をしてはならない。武器を置いて、ウクライナから撤退するために全力を尽くしなさい。この戦争は、一人の男の選択によるものなのです」
■“決議案”圧倒的多数で採択
その後、ロシア軍の即時撤退などを求める決議案が、日本やアメリカなどの賛成141と、圧倒的多数で採択されました。
ロシア、シリア、北朝鮮などの5カ国は反対。中国、インドなどは棄権しています。
(「グッド!モーニング」2022年3月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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