ウクライナの主要都市に対するロシア軍の攻撃が強まっています。第二の都市ハリコフは州の庁舎が攻撃されたほか、首都キエフでもテレビ塔など非軍事施設が標的となり、5人が死亡しました。
爆発するテレビ塔。ウクライナの首都キエフで1日に起きたもので、爆発の直前、テレビ塔にミサイルとみられる物体が直撃する様子が確認できます。ロイター通信によりますと、この攻撃で5人が死亡しました。このテレビ塔の近くには、ナチスドイツによるユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストの追悼施設があり、施設側は声明で、施設も被害にあったと明らかにし、「ロシア軍のキエフへの攻撃が大虐殺を追悼するこの施設で始まったことは象徴的だ」と非難しました。
ロシア軍の攻撃は激しさを増していて、第二の都市ハリコフでは州の庁舎や住宅街のほか病院なども攻撃を受け、民間人の死傷者も増えています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「空爆が続く限り、停戦交渉の席につくことはできない」
ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、停戦交渉を進めるためにはロシア軍の空爆停止が必要と強調したうえで、NATO=北大西洋条約機構は、ウクライナ上空に飛行禁止区域を設定するべきだと訴えました。
こうしたなか、アメリカ国防総省の高官は1日、ロシア軍の80%以上がウクライナ国内に侵入していると明らかにしました。また、ロシア軍によるミサイルの発射が400発を超え、ハリコフでは激しい戦闘が続いているとしています。
一方で、首都キエフへの進軍については「ほとんど前進が見られない」と強調。ウクライナ軍の応戦などが障害になり、戦略を見直している可能性があるとしたほか、ロシア軍の中に「戦闘をせずに降伏した部隊が出てきている」との分析も明らかにして、「多くの兵士が若者で、きちんと訓練を受けていない」「一部で士気が下がっている」などを理由に挙げています。
また、イギリスの調査報道機関べリングキャットは、インターネット上の動画などを分析した結果、ハリコフで殺傷能力が高いクラスター爆弾が使われた疑いがあると報じました。爆発の被害場所とロケット弾が発射された方角を割り出した結果、ロシア製多連装ロケットシステムの最大射程と、ロシアとの国境がほぼ同じ距離であることが判明したということです。
ただ、ロシアとウクライナ双方とも使用を禁止する国際条約に批准していないため、攻撃がロシア軍によるものかどうか断定はできないとしています。
こうした中、ロシアとウクライナはきょうにも2回目の停戦交渉を行う可能性があるとロシアメディアが報じています。1回目の交渉後、ウクライナのゼレンスキー大統領は停戦交渉は相手の攻撃がない場合に可能と述べています。
一方、ロシアのプーチン大統領はクリミアの主権承認やウクライナの非軍事化を求めており、停戦に至るプロセスは非常に厳しい状況にあります。
(02日11:18)
#ウクライナ #ロシア #停戦交渉
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