ウクライナ侵攻めぐり韓国大統領選の与党候補「ロシアを刺激したことで衝突」と発言 波紋呼ぶ 

ロシアのウクライナ侵攻をめぐって、韓国大統領選の与党候補が「初歩の政治家がロシアを刺激したことで衝突した」と発言し、批判が相次いでいます。

記者
「ソウルのロシア大使館の近くでは市民団体がロシアのウクライナ侵攻に抗議の声を上げています」

「プーチンは戦争を中止しろ!」

ロシアのウクライナ侵攻に対し、抗議の声が巻き起こる韓国。そんな中、3月9日に迫った大統領選の与党候補の発言が物議を醸しています。

与党「共に民主党」李在明候補
「初歩の政治家が大統領となりNATO加入を公言してロシアを刺激したことで結局衝突した」

2月25日に開かれた、候補者のテレビ討論会で、与党「共に民主党」の候補、李在明氏はウクライナの大統領について「初歩の政治家」と表現。

ロシアが侵攻した原因がウクライナ側にあるかのような発言をしたのです。この発言に反応したのが、李候補の競争相手となっている最大野党「国民の力」の候補、尹錫悦氏です。

尹候補はSNSへの投稿で、「国際的な恥さらしであり、国の格を引きずり下ろした」「ロシアの侵略がウクライナのせいだというのも深刻な無知の所産です」と厳しく批判。海外のSNSでも李候補の発言への批判が相次ぎ、ロシアへの抗議集会に参加した市民からも・・・

市民
「政治の初歩という用語だけで表現したのは、大統領候補としてもう少し責任感を考えて話さなければならなかった」
「ウクライナ国民に侮辱的な発言ではないかと考えます」

批判を受けて李候補は「ウクライナ国民の皆様に誤解を与えたとすれば私の表現力が不足していた」などとコメントし、事態の収拾を図っています。

最新の世論調査での支持率は与党の李候補が39.5%、野党の尹候補が42.0%と激しく競り合う中で李候補から出た、失言ともとれる発言。韓国の大手新聞「朝鮮日報」は、「政界からはウクライナ侵攻が大統領選最後の争点になりかねないとの見方も浮上している」と報じていて選挙への影響も注目されます。
(01日09:39)

#韓国 #ウクライナ #韓国大統領選

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