“ロシア孤立”アメリカの狙い鮮明 包囲網を形成へ

アメリカの政府高官は、ロシア軍がウクライナの首都・キエフでの戦闘にいら立ちを感じていて、より攻撃的になる可能性があると危機感を示した。

こうした中、アメリカ政府は、外交と経済の両面で、ロシアを国際的に孤立させる姿勢を鮮明にしている。

ワシントン支局から、中西孝介記者の解説。

アメリカ政府は連日、各国の首脳らと会談して、経済制裁などの同調者を増やし、「世界」対「ロシア」の構図で、包囲網の形成をめざしている。

また、アメリカの要請によって国連の緊急特別会合も開かれ、2日にも非難決議が採決される見通しで、ロシアの国際的な孤立をさらに浮き彫りにする思惑がある。

アメリカ政府は、ウクライナに軍を派遣するといった「世界の警察」としての役割は自制しつつも、防衛兵器の供給や、軍事情報を積極的に公開することで、ロシア軍の動きをけん制している。

ただ、専門家からは、ミサイル攻撃が少ないことなどから「ロシアの攻撃はまだ抑制的だ」との指摘や「核の威嚇」による揺さぶりに警戒が高まっている。

国際社会が結束して、ロシアのこれ以上の暴走を止めることができるのか、アメリカの手腕が問われている。

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