「NATOのドアは開かれている」米がロシアの要求拒否(2022年1月27日)

 緊迫するウクライナ情勢で、アメリカ政府はロシアが求めていた安全保障に関する回答をロシア側に提示しました。ワシントンから報告です。

 (小島佑樹記者報告)
 ロシアが最も強く求める条件に対し、アメリカ政府は譲歩せず「原則」を重視する考えを示しました。

 アメリカ、ブリンケン国務長官:「本日、サリバン駐ロシア大使がモスクワで我々としての回答文書を提示した。我々が、どう対応するかはロシア次第だ」

 具体的にはロシアの国境付近で、中距離弾道ミサイルの配備を制限することなどを提案しました。

 その一方で、ロシアが強く求めていたNATO(北大西洋条約機構)の加盟国拡大の停止について、ブリンケン国務長官は「NATOのドアは開かれている」と、これまで通りの立場を繰り返し強調し、ロシア側の要求を拒否したことを明らかにしました。

 今後は、ロシア側の反応に焦点が移ることになりますが、今回の回答に対し、ロシア国内ではすでに「否定的な対応だ」との声が上がっています。

 緊張緩和の決定打に欠けるなか、アメリカは近く、ロシアとの外相協議に臨む予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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