Ihor Kharchenko, Ambassador to Japan, Ukraine
ハルチェンコ駐日ウクライナ大使が会見を行った。ポロシェンコ大統領が発表したウクライナ東部地域の和平計画や、6月27日に調印したEUとの連合協定などについて話し、質問に答えた。
司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長
通訳 池田薫(サイマル・インターナショナル)
日本記者クラブのページ
http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2014/07/r00027533/
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記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2014年8月号に掲載)
ウクライナのNATO加盟 ロシアの思惑外れる?
会見の冒頭、6月27日の欧州連合(EU)との連合協定締結を「独立に次いで重要な、歴史に刻まれる日」と自賛したポロシェンコ大統領の言葉を引用した。EU加盟への強い期待を感じた。
ウクライナ東部では、いったん成立した政権側と親ロシア派との停戦合意が破棄され、戦闘が続く。大使は、停戦中も親ロ派の攻撃は止まらず多くのウクライナ兵が死傷したと指摘、国内の強い非難にさらされながら一方的に停戦を宣言した大統領が「再び停戦に踏み切ることはあり得ない」と述べ、親ロ派の後ろ盾とされるロシアに、停戦のため具体的行動を取るよう求めた。
EU加盟を「最終目標」とするウクライナだが、北大西洋条約機構(NATO)加盟については国論がまとまっておらず反対論も根強い。だが大使は、ロシアのクリミア編入を受けてNATO加盟への支持も高まっていると強調した。クリミア編入を強行したプーチン・ロシア大統領の意図はウクライナのNATO加盟阻止にあったといわれるが、編入がかえってウクライナをNATO陣営に近づけることになったとすれば、皮肉というほかない。
共同通信社外信部
佐藤 親賢
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